ルメートルのスタート
- 【関連ワード】
- クリストフ・ルメートル
- スタートダッシュ
- スローモーション
2015年10月08日
ルメートルのスタート
フランスの陸上短距離代表のクリストフ・ルメートル選手のスタートダッシュ映像です。彼は白人で初めてとなる100mにおいて9秒台をマークし、現在では9秒92まで自己ベストを短縮しています。また200mにおいては19秒80を持ちフランス記録になってます。
そしてこの映像は2011年、テグ(韓国)で行われた世界選手権での練習時の映像です。この年、彼は100mと200m、4×100mRに出場し、すべての決勝に進出。100mは4位、200mは3位、リレーは2位となっている。
映像のスタートダッシュを詳しく見ていくと、189センチも身長のあるルメートルが上手く長い脚を扱いながらスタートしていることがわかります。今回、注目してほしい点は「脚の軌道」です。スタートでは多くの選手が接地の際に力を加えすぎて脚が後ろへ流れる(おしり付近までかかとをまわしてしまう)傾向にあります。しかし、ルメートルのスタートはかかとがおしりに近づくどころか、膝の高さまで達すると前に進んでいきます。まさにお手本のようなスタートです。
なぜお手本のような、というと、脚が流れてしまうということはその分脚を大きくまわしているので、素早く脚を前に運ぶことができません。脚を運べないということは身体も前へ進もうとしていません。なので、脚を素早く前に送る必要があります。
アスリート各個人で、脚の最短軌道をたどる方法があると思いますが、私なりにポイントとするべきことをあげたいと思います。(個人の意見なので賛否はあります)
最短軌道をたどるためには身体にその軌道を染み込ませる必要があります。これはスターティングブロックを何度も使用してスタートダッシュの形を変える方法もありますが、まずは膝、足首、かかととポイントを置きながらスタートの形に近い姿勢を作って軌道を確かめるという方法もあります。(片手スタートなど)
そのほかにも、接地の短さと膝の動かし方に気をつけることで脚が後ろ回転からまっすぐになるという練習方法もあります。
スタート練習の仕方についてはスポーツクラウド内にもたくさんありますので参考にしてください。
この映像は「MattyBDEPT」さまの作品です
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
高野進さんによる走り方講座②
高野進さんによる走り方講座② 今回は9つのランニングド...
2015年06月09日
-
フルランジで下半身を強化!力強くしてみよう!
高校陸上競技の強豪校、岡崎城西高校が行っているフルランジ...
2016年05月05日
-
強豪校が実践!ソフトハードルドリル
ソフトハードルを用いたハードルドリルです。主にハードルの...
2015年11月12日
-
バトン区間のタイムを計ろう!日本代表を参考に!
リオ五輪4×100mリレーにおいて銀メダルを獲得した日本...
2016年08月26日
-
【スタート時の爆発力を養う】メディシンボールを使った「スタートイメージトレーニング」
スタートダッシュ時の爆発力は陸上競技の短距離種目を中心に...
2018年07月17日
-
20年以上破られない世界記録②
20年更新されていない世界記録第二弾、今回は男子走り幅跳...
2015年06月09日
-
桐生選手が運動会で走ったら
先日、100mで9秒87のタイムを叩き出した桐生選手。 ...
2015年04月04日
-
足の回転を矯正しよう!フレキハードル走
-
アリソンのサーキット
-
【アサファパウエル選手に学ぶ】爆発的なスタートにつながるウエイトトレーニング
-
【箱根ランナーに学ぶ】速く楽に走るための3つのコツ
-
ハンマーウォーク
-
【シーズンに向けて!】オリンピアン土井杏南選手が行う高速ステップトレーニング
-
【川崎GGP】 前日練習のSD 山縣選手編
-
20年以上破られない世界記録①
-
世界陸上直前!パウエルの練習
-
桐生のウエイトトレーニング①
-
ボルト&ブレイク 大会前アップ
-
中学・高校生におすすめ!ハイジャンプドリル!
-
階段ダッシュの効果とは?
-
長距離ランナー必見!意外と必要なトレーニング
-
ボルト S〜4歩の動き
-
メディシンV字スロー
Category New/カテゴリー新着情報
- 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
- 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
- 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
- エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
- 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球