[日本インカレ]2日目の優勝者たち!
[日本インカレ]2日目の優勝者たち!
第84回日本学生陸上競技対校選手権大会の2日目が終わった。明日が最終日、各大学が総合優勝をかけ、個人の優勝をかけ、最後の一日に全力を注ぐ
ここでは、2日目の優勝者たちを紹介していく。また、昨年優勝した選手たちは連覇達成できたのかも注目。
女子三段跳では中川秋奈選手(九州共立大)が6回目に大逆転となる12m79を跳び優勝。今年の九州インカレチャンプが学生チャンピオンに輝いた。「スタンドの皆さんの手拍子でリラックスして臨めたので感謝している。今後は三段跳の大きな大会がないので国体の走幅跳に向けて頑張っていきたい。 」とコメントした。
女子ハンマー投は福島美沙希選手(九州共立大)が5投目に59m89を記録し優勝。九州共立大の優勝が2つあり、フィールドの強さが際立った。「最後なので思いっきり臨んだ。今後は社会人でも陸上を続けるつもりなので日本選手権上位を目指したい。」とコメント。連覇が期待された勝山眸美選手(筑波大)は3位となった。
男子走幅跳は小田大樹選手(日大)が7m75で優勝。「今日は8mを狙っていたので記録には納得できなかったが優勝出来て良かった。これから国体もあるのでしっかり記録を狙い、8mを跳びたい。」と記録に満足していない。今後の活躍が楽しみである。
男子ハンマー投は保坂雄志郎選手(筑波大)が68m50を記録し見事連覇を達成。「70mの自己記録を目指した中での68mだったが結果には満足している。今後は継続的に70mを投げ、最終的に75mを投げられるようになりたい。 」とこちらも記録への挑戦は続くよう。優勝だけに満足していない向上心が素晴らしい。
女子砲丸投は太田亜矢選手(福岡大)が15m72を記録し貫禄の優勝。日本女王の強さを見せ付けた。今大会唯一の15m越え。「1本目にベストを出して流れは良かったがその後記録を狙って投げ急いでしまいうまい試合展開に出来なかった。今シーズン中に16mを投げたい。」とした。大舞台での自己記録更新は見事。
男子砲丸投は鈴木愛勇選手(日大)が17m12で優勝。関東インカレに続き、日本インカレも制し学生王者に。「優勝出来て良かったですが、あと3センチで自己ベストだったので悔しい。インカレには来年もまた出られるのでそこに向けて頑張りたい。」とコメントした。連覇に期待したい。
トラックでは女子100m。土井杏南選手(大東大)が11秒74で見事初優勝。スタートから飛び出し他を寄せ付けなかった。「記録も狙おうと思ったが昨年出ていない分まずは優勝を狙った。今後は秋にしっかりと記録を狙って自分らしく走りたい。」とコメントした。連覇の期待がかかった藤森安奈選手(青学大)は4位となった。
注目の男子100m。優勝したのは桐生祥秀選手(東洋大)10秒19と怪我からの復活Vを果たした。「狙っていたリオの標準を切りたかったが駄目だった。自己ベストを早めに出せるよう頑張る。 」北京世界選手権代表の大瀬戸選手、長田選手(ともに法大)は2位、3位となった。男子短距離陣は学生の強さも際立つ。これからの彼らはどこまで速くなっていくのか楽しみだ。
女子5000mでは新井沙紀枝選手(大阪学院大)が15分56秒21で優勝。今年のユニバーシアード代表ということで強さを見せ付けた。「夕方からのレースで涼しい環境を味方につけて走ることが出来た。駅伝に向けてライバルに負けないように練習していきたい。」とトラックのみならず駅伝での活躍にも目が離せない。
男子5000mは服部弾馬選手(東洋大)が13分38秒45で優勝。外国人留学生もいるなかで、ラストは大きく他の選手を引き離しての勝利は大きな価値がある。「予想通りのレース展開でラストのスパートも思い通りにいった。これからは駅伝に向けて距離を伸ばして体作りをしていきたい。 」とこれからの駅伝シーズンにも大きな活躍が期待される。なお、連覇の期待があったオムワンバ選手(山梨学大)は3位に入賞した。
学生記録更新の期待が高まった男子4×100mRは中央大学(諏訪達郎-谷口耕太郎-猶木雅文-女部田祐)が39秒15で優勝した。4走までは法政大がリードしていたが、アンカーの女部田が残り30mで逆転し中央大がこの種目3連覇を飾った。「3連覇を目標にしており達成できてよかったです。学生記録を狙っていたので1走2走でバトンをミスしてしまいもったいなかったですが優勝できてよかったです。」とコメントした。
そして女子4×100mRは立命館大学(山中日菜美-野林祐美-本村優華-小山晶)が悲願の優勝。甲南大学に残り20mまでリードを許したものの、アンカーの小山が逆転優勝。関東勢の優勝が続いた中での関西勢の強さが目立った今年は女子短距離の良い材料になっただろう。メンバーは「ただ嬉しい。直前までバトンに不安がありミスが心配だったが総じて良かった。日本選手権では期待されるかもしれないが焦らずに一つ一つ段階を登っていきたい。 」とコメントした。4×400mRもランキングトップの立命館大はリレー種目2冠の期待がかかる。
そして、キングオブアスリートの称号が得られる、男子十種競技で優勝したのは清水剛士選手(中京大)7697点自己記録を63点も更新する記録。大舞台での自己記録更新は見事。「最後の1500mでは絶対行けると思って走ったが、最後出し切れなくて悔しかった。周りの選手に体格で負けていてもやれるという所を見せれてよかった。」と、体格差を物ともしない強い清水選手に天晴れ。
以上、2日目の優勝者を紹介。
明日はいよいよ最終日。疲れも残る中で最後の力を全ての選手が振り絞れるよう、見ている側もエールを送りたい。
映像はアンカー、小山選手のガッツポーズが印象的だった女子4×100mRの決勝。
この映像は「aoshin0507」さまの作品。
なお、優勝選手のコメントは日本学生陸上競技連盟公式ツイッター(日本学生陸上競技連合 @iuauj)から引用
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