【接地の技術でスピードを高めよう!】スプリントコーチがおススメする6種のスプリントドリル
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
投稿者:荒川優元100m選手:スプリントコーチ
【接地の技術でスピードを高めよう!】スプリントコーチがおススメする6種のスプリントドリル
スプリントドリルとは、スピードを高める準備を行うための動作です。
スピードを出すために必要な要素が詰まっており、しっかり理解して行うことでどんどん良い動きができるようになります。
今回は6種類のスプリントドリルをご紹介します。
ここでは大きく分けて2つの要素が含まれています。
一つ目は、力を出すときにそれをしっかり地面に伝えるための技術です。
→これができないとどんなにパワーがあっても、前には進みません。
二つ目は、出した力を連続で使っていくための技術です。
→これができないと、一歩一歩で減速が起こったり、すぐ疲れる、ケガが増えるといったことが起こります。
その意味でも、速く走るために非常に重要な2つを組み込んだ、有効なスプリントドリルです。
海外選手もよく行う有名な6種なので陸上以外の方も是非やってみてください!
(動画の前半部分)
①トロッティングスプリント(0秒~)
「接地の練習」
膝を柔らかくし、股関節から脚を動かしましょう。
接地の瞬間に足首を固めて力を逃がさないようにやってみてください。
②連続ジャンプ(33秒)
「力発揮と再利用の練習」
腕や股関節、脚の力で大きく空中に跳び上がります。
その時に空中でリラックスした安定した姿勢を作ることと、接地で力負けしないよう空中で準備を行い、うまく反発を活かしながら連続でジャンプしていきましょう!
(距離は2m~3m)
③片足連続ジャンプ(39秒~)
「力発揮と再利用の練習」
②と同様に、腕や股関節、脚の力で大きく空中に跳び上がります。
両足の時よりも大きな衝撃を受けることになるので、接地で足裏全体でフラットで着き、うまく反発を活かしながら連続でジャンプしていきましょう!
(距離は2m~3m)
④Aスキップ(59秒~)
「接地と軌道の練習」
①と同様に膝を柔らかくし、股関節から脚を動かしましょう。
接地の瞬間に足首を固めて力を逃がさないようにやってみてください。
接地足はリズムに合わせてお尻の力で後ろに引きます(股関節伸展)。
⑤Bスキップ(1分30秒~)
「接地と軌道の練習」
④の状態から、今度は空中で膝を伸ばし、大きく回しながら接地します。
力で下ろすのではなく、基本的に脱力しながらムチのように股関節から振り下ろしましょう。
接地の瞬間に足首を固めて力を逃がさないようにやってみてください。
⑥バイシクル(1分45秒~)
「接地と軌道の練習」
④の動作を空中で足を切り替えながら連続で行っていきましょう。
この時に腰が落ちないように注意してしっかり体の真下で地面をとらえるようにしましょう。
この映像は「David Warren Workouts」様の作品です。
5月3日にセミナーでもお話しするので、よければどうぞ!(トップのピックアップより)
***********************************************
筆者:
荒川優(あらかわゆう)
☆スプリントコーチ(100m:10秒5)
➣2010ニュージーランド・オタゴオープン 準優勝
筑波大学出身。ランニングコネクション代表。スプリントコーチとして大学や子供たちの指導、メディアなどで活動。
オリンピック選手や格闘技世界チャンピオン、Jリーガーなど、種目を超えてトップ選手のコーチも担っている。
出演:NHK「テレビスポーツ教室」など多数。
***********************************************
投稿者:荒川優元100m選手:スプリントコーチ
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
男子三段跳世界記録から学ぶ
世界陸上も近づいてきました。今回は、世界記録更新が期待さ...
2015年07月28日
-
究極に追い込もう!投てきブロックのウエイトトレーニング
胸筋や腕の筋群を鍛えるために陸上の投てき種目の選手たちは...
2016年05月11日
-
【洛南高校のスピードトレーニング】鉛直方向へのバウンディングと意識したいこと
インターハイ2016年・2015年 総合優勝。 先日の...
2016年12月06日
-
【股関節の機能性向上】足を高く上げやすくなる「レッグロワリング」
走る際のアドバイスとして、太ももを高く上げろ!こんなこと...
2018年08月14日
-
坂ダッシュをしてみよう!たくさんのコツがつかめる練習!
今回は坂ダッシュの有用性について考えていきたいと思います...
2016年05月05日
-
ボルトのスタート!10mを上手く走る!
ウサイン・ボルトがチームメイトであるジャマイカ代表男子短...
2016年02月27日
-
目指せ桐生選手!コントロールテスト〜メディシンバック投げ〜
コントロールテスト メディシンボールバック投げ編の紹介で...
2015年11月09日
-
スタートの爆発力を高める、坂での牽引走
-
200mで世界新宣言!ボルト “パフォーマンス歴代ベスト10”を見てみよう!
-
【陸上 100m】山縣選手のストレッチポールを利用した体幹トレ
-
ボルト300mレース
-
強豪高校を見る!松山高校直伝のツイスト歩行
-
アジリティディスクスクワット
-
階段ダッシュの効果とは?
-
色々な動きでダッシュをしてみよう!変形ダッシュ8種目
-
パウエル スタート1歩目スロー映像
-
ラップ選手の練習風景
-
池田久美子vs花岡麻帆!走幅跳の歴史的名勝負3連発!
-
アリソンのトレーニング②
-
オリンピックシーズン開幕!テイラーも上々の仕上がり!
-
加速をスムーズに!加速時の動き作り
-
その場ボックスジャンプで重心移動もマスターしよう!
-
銅メダリスト!ベテラン、塚原直貴のウォーミングアップ
Category New/カテゴリー新着情報
- 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
- 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
- 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
- エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
- 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球