ゲブレセラシェの接地
ゲブレセラシェの接地
ゲブレセラシェは身長164cmと小柄ながら、10000m走において1993年から1999年まで世界陸上4連覇。アトランタオリンピック・シドニーオリンピックでも2連覇を達成している。マラソンにおいては、2時間3分59秒という元世界記録。この記録は現在でも世界歴代五位にあたる。
そんな彼のランニングフォームをスローで見てみましょう。注目して頂きたいのは、足の裏が地面に設置する瞬間。踵から接地するのではなく、つま先外側~足の裏全体でフラットに着地しています。この接地方法を『フォアフット着地』と呼びます。ケニアやエチオピアなど、マラソン強豪国の選手はこのフォアフット着地でマラソン42.195を走り抜きます。
接地の瞬間ほぼブレーキがかかることなく、最小限の力で体を前に押し出す事が可能となっています。海外の選手は非常に足の細い選手が多いのは、フォアフット着地で地面からの反発をうまく利用し、太ももやふくらはぎに無駄な力が入っていない為です。(無駄な筋肉もつかない!)
ランニング入門書などではよく、「踵から接地しましょう」と書かれていることが多いのですが、踵接地は個人的にはあまりおススメしません。例えば縄跳びをしたとき踵からついていてはまともに反発が貰えず連続して跳べません。ランニングをする上でも同じようなことが言えます。
衝撃が少なく、ブレーキとなる力が減らすことが可能です。また、ケガの防止や疲労を軽減させることが可能でしょう。しかし逆に、デメリットとしてはアキレス腱への負担が大きいことが上げられます。また踵接地に慣れているランナーは移行が難しいです。
つま先接地とも呼ばれますが、基本的には足の裏全体をフラットに着地するイメージで行ってみて下さい。
(この動画はpoortra160 様の作品です)
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
跳躍選手必見!”ピストルスクワット”で臀部の爆発力をつける!
陸上競技において、臀部の筋肉は加速時や跳躍時の爆発力を生...
2016年03月21日
-
伝説の跳人、ボブビーモンに学ぶ
ボブ・ビーモン(1946年8月29日)は、アメリカの男子...
2015年05月26日
-
【短距離選手向け】速く走るためのスプリントドリル『スキップ』
速く走るためには、地面を蹴ることで地面からの反発を受ける...
2017年01月08日
-
アリソンフェリックスのサーキットトレーニング
アリソンフェリックスが2011年に行っていたサーキットト...
2016年10月31日
-
リオ五輪直前!ボルトの筋肉・骨の動き
100m・200m世界記録保持者のボルト選手。北京オリン...
2016年08月06日
-
【スタートダッシュで差をつける】0からのスタートが速くなるドリル
今回は、スタートダッシュや走り出しが速くなるドリルを紹介...
2018年11月26日
-
エクスプローシブスタートとは?
今回は、アサファ・パウエル選手の世界一綺麗なスタート(エ...
2015年04月11日
-
山縣選手 コーナーSD解説
-
股関節の速い切り替え動作を身につける!【ギャロップ走】
-
【走幅跳・三段跳】着地練習
-
ボルト S〜4歩の動き
-
ジョナサン・エドワーズに学ぶ!三段跳”水切りジャンプ”の極意②
-
各スポーツでも定番!ミニハードル走でピッチをあげよう
-
アリソン・フェリックスに迫る
-
冬季トレーニング〜ハードル後転倒立〜
-
アリソンフェリックス 鉄棒トレ
-
ジャンプで身体を鍛えよう!メディシンボールプライオメトリックス
-
20年以上破られない世界記録①
-
トップ選手から学ぶランジトレーニング3種【腸腰筋・臀部を強化!】
-
ステファンホルムのジャンプ力
-
メディシンV字スロー
-
【至近距離から見る】トップスプリンターたちの100m!
-
走高跳選手のスクワットジャンプ
Category New/カテゴリー新着情報
- 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
- 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
- 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
- エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
- 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球