≪身長が伸びない?≫ なぜ小中学生での筋トレがいけないのか?
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
投稿者:荒川優元100m選手:スプリントコーチ
≪身長が伸びない?≫ なぜ小中学生での筋トレがいけないのか?
スポーツシーンでは、筋トレを積極的に行う人もいれば、控える人もいます。
ただ、小中学生など若い時期には筋トレは行うべきではないと、聞いたことのある方は多いはずです。
今回は、これについて書いてみたいと思います。
この前提にあるのは、「低年齢期の低強度トレーニングは骨を長く太くする良刺激となる一方で、高強度トレーニングは骨の成長を抑制する(松田,1986)」という研究結果にあります。
骨の成長は、男女差こそあるものの一般的に18歳まで起こります。
また骨がどこまで成長するか、つまりどの程度まで身長が伸びるかは、大きな割合で生まれつき決まっています。
研究によって、本来もっと伸びるはずだった骨の成長が、高強度トレーニングによって止まってしまうことが分かったのです。
ここから、若い時期は筋トレを控えたほうがいい・・・と広まったと考えます。
では高強度トレーニングとは何か、という話になります。
筋トレでも、自重による腹筋背筋やジャンプでしたら問題はありません。
一方で、マシンで高付加に設定したり、バーベルを担いだスクワットなどは高強度に含まれると考えていいでしょう。
あまり筋トレとして認識されてはいませんが、強い着地を伴うジャンプトレーニングや激しい接触を伴う動作も高強度トレーニングに含まれるので注意してください。
これらのことから運動負荷は、マシンなど道具を使うかどうかや筋力トレーニングと分類されているものかどうかではなく、要は選手にかかった機能的負荷で判断すべきだということです。
よく若くして筋肉ムキムキの選手や、激しい着地の衝撃を受け続ける体操選手で身長が低い方が多いのはこのせいだともいわれています。
適度な刺激であれば、若い時期からしっかりと体を作りスポーツへの適応を高めることができるので、若い選手やお父さんお母さん、指導者の方は是非参考にしてみてください。
***********************************************
筆者:
荒川優(あらかわゆう)
☆大学陸上コーチ(100m:10秒5) 指導申込: http://ランコネ.jp/
➣2010ニュージーランド・オタゴオープン 準優勝
筑波大学出身。スプリントコーチとして大学や子供たちの指導、メディアなどで活動。
オリンピック選手や格闘技世界チャンピオンなど、種目を超えてトップ選手のコーチも担う。
出演:NHK「テレビスポーツ教室」など多数。
***********************************************
投稿者:荒川優元100m選手:スプリントコーチ
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-

背中が重たい、だるいと感じた時に。背中のサポートテーピング
背中が重たいと感じるとき、背中の筋肉が張っているなと感じ...
2016年04月30日
-

頭痛の方へオススメ
頭痛でつらい思いをしている方はいませんか?女性の方は特に...
2015年05月23日
-

1分で巻けるシンスプリントのテーピング
強度の高い練習をした後や、硬い地面を走った後などに起こり...
2018年06月19日
-

【外力に負けない体を作る】反回転トレーニング その①
こんにちは!! お久しぶりです。 オリンピックのマレ...
2016年10月05日
-

試合に向けたコンディション作り
アスリートの方々は、試合に向けたコンディション作りで苦労...
2015年06月05日
-

【寒い時期に注意!】腰痛でお悩みの方におススメ【腰痛改善ストレッチ3種】
寒い時期はどうしても起きやすく、お悩みの方も多いのではな...
2016年11月23日
-

【運動前のストレッチがNGは本当?】 ウォーミングアップにおけるストレッチの考え方
「運動前の静的なストレッチはパフォーマンスを低下させる」...
2018年09月02日
-
【怪我予防&パフォーマンス向上!】大腿筋膜張筋”TFL”のストレッチ
-
腰椎分離症のストレッチ
-
腹部ドロー差 改善エクササイズ①【ケガ予防フィジカルチェック用】
-
休んで強くなろう!アクティブレストのススメ!
-
ハムストリングスの肉離れを防ぐエクササイズ 【ノルディックハムストリングス】
-
足が上がりにくいと感じたら
-
【練習後に一気に疲労回復!】運動後の疲れに、シャワーできる簡単「交代浴」!
-
【ぶれない体幹を作ろう②】体幹の連動と強化を行うスーツケース・デッドリフト
-
「ヒールロック」 足首・かかとを固定するテーピング
-
おしりの筋肉痛解消ストレッチ
-
5分で変わる!股関節の柔軟性&可動域UPストレッチ
-
毎日をがんばるあなたに。12分ストレッチで体をリセットしましょう
-
足首を柔らかくしてパフォーマンスUP!
-
【ヨガ】弓のポーズ
-
【これからの季節に注意!】その症状…オーバートレーニングかも!?【チェック項目あり】
-
トリガーポイントボールの使い方
Category New/カテゴリー新着情報
【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細
【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細
【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細
【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細
【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細
【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細
【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細
下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細
下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細
【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細
【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細
【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細
【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細
【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細
【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細
【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球











