【足が上げようとするのは逆効果かも!?】最新データから見える足が上がらない要因
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投稿者:荒川優 スプリントコーチ
【足が上げようとするのは逆効果かも!?】最新データから見える足が上がらない要因
足が上がらない、膝が前に出てこない…走るときにこの悩みを抱えている方も多いと思います。
速く走るためには、適度に足がスッと上がってくることが重要です。
これまで6000人以上のデータと約200項目のフィジカルチェックデータをもとに様々な選手の特徴を研究してきました。
その結果を見ると、足が上がらない人にはある共通点があることが見えてきました。
年齢とともに足が上がらなくなるのもこれが原因の可能性が高いので、要チェックです!
【データから見えた足が上がらない原因】
結論から言えば、
①股関節屈曲の柔軟性(腿を上げる動作)
②腸腰筋の機能性(足を後ろから前に引き出す動作)
③大腿前面の柔軟性(膝を曲げる動作)
で、3つとも低い選手の90%、いずれか2つが低い選手の80%が足が上がらないという関係性が見えてきました。
スポーツ現場では、足が上がらない選手に対して“足を上げる練習”をさせることが多いです。
例えばハードルを足を上げてまたぐハードルドリルや、「もっと足を上げろ」という掛け声で指導をするケースです。
ただ足が上がらない選手は上の項目が低く、そもそも体が足を上げられる状態でないために、頭を下げたり腰をひねるなど反動を使うような代償運動(動かしたい目的の部分以外のことで動きを達成しようとすること)が起こっていることと思います。
そのため悪いフォームが身についたり、ケガをしてしまう可能性があります。
ここから言えるのは、足を上げようとしても股関節・腸腰筋・大腿前面が硬い選手は足が上がらず、無理に上げようとする練習は逆効果になる危険性があるということです。
これらの選手は足を上げようと努力していたはずですし、足を上げなかったではなく、身体の状態によって“できなかった”だけかもしれません。
このような選手はこれらの柔軟性や機動性を出してあげることで、一気に足が上がるようになり、スピードが上がるかもしれませんよ!
最後に、下記セミナーではこの辺のデータを詳しく解説するとともに、「ではどうすれば良いのか」という対処法もご紹介するので、是非お越しください。
【セミナー詳細】こちらから(定員残り6名!)
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筆者:
荒川優(あらかわゆう)
☆スプリントコーチ(100m:10秒5)
➣2010ニュージーランド・オタゴオープン 準優勝
筑波大学出身。スプリントコーチとして大学や子供たちの指導、メディアなどで活動。
オリンピック選手や格闘技世界チャンピオン、Jリーガーなど、種目を超えてトップ選手のコーチも担っている。
出演:NHK「テレビスポーツ教室」など多数。
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