ランニングの基本ドリル〜トロッティング〜
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
投稿者:窪田 望都100mマスターズ日本記録保持者
ランニングの基本ドリル〜トロッティング〜
今回は、ランニングドリルの中でも基本中の基本。「トロッティング」について書いていきたいと思います。
トロッティングとは、もともとは小刻み走という意味です。
ランニングフォームを縮小して、主に足の動きに重点を置いて行うドリルですので、ただの小刻み走ではなく、いくつか注意してもらいたいポイントがあります。
・股関節から足を動かす意識
大きい動作ではなく、可動域の少ない動きですので、膝下だけで操作してしまいがちです。膝下だけで地面をとらえようとしている人は、足首が下がってつま先から地面を迎えに行くような接地をしてる人が多いはずです。そうなると身体の重心より前に着いてしまいますし、腰も落ちてしまいます。
つま先をしっかり上げ、股関節からしっかり動かす意識で行いましょう。
・股関節始動によって出来る左右の連動
前に出した足が接地する際、その足にしっかり上半身を乗せて、接地した時は身体が一本の軸になるように意識しましょう。
それが出来て、股関節から足を動かす事が出来ていれば、逆足を動かそうという意識が無くても、反動で自然と前に出てきます。股関節は左右に連動して動くからです。
先ほど述べたように、膝下で動かしている人は股関節が動いていないので逆足が自然に動く事は無いので、うまく逆足が出てこない人は股関節から動かせていない可能性があるのでチェックしてみてください。
・地面から反発をもらう
上で述べた事が出来てくると、地面から反発がもらえるようになります。
動き出しはその反発を上に伝え、反発がもらえてる確認が出来たら、徐々にその反発を前に進む力に変えていきます。前に進む力に変えるには、姿勢を維持したまま少しずつ前傾を加えていきます。
それが出来ると自然とスピードが出て来ますので、そのスピードに合わせて小さい動作から大きい動作にしてしていきます。
主に股関節や足の意識だけ述べてきましたが、もちろん上半身(腕振り、肩甲骨)をしっかり下半身の動きに合わせて動かす事も忘れないでください。
[映像は「Digital Track and Field」様の作品です]
筆者
窪田望都(くぼたもと)
*陸上競技選手(100m:10秒46)
国士舘大学出身。大学時代は4×100mR、1走のエキスパートとして日本選手権リレー3位に貢献。
投稿者:窪田 望都100mマスターズ日本記録保持者
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
強豪校のトレーニング!岡崎城西高のチューブ歩行
陸上競技の強豪高校、岡崎城西高校のトレーニングをご紹介し...
2016年04月27日
-
桐生選手が運動会で走ったら
先日、100mで9秒87のタイムを叩き出した桐生選手。 ...
2015年04月04日
-
コニカミノルタ式レース当日グッズ
コニカミノルタ長距離のメンバーが試合当日にどんな物を摂取...
2015年07月28日
-
下り坂での重心移動をマスター②
前回の記事で3ポイントスタートを紹介しましたが、今日はそ...
2015年06月01日
-
ボルトのサッカー
ウサインボルト選手が何かの撮影の関係でサッカーしている映...
2015年07月04日
-
男子三段跳世界記録から学ぶ
世界陸上も近づいてきました。今回は、世界記録更新が期待さ...
2015年07月28日
-
コーナーマーク走
コーナー(ブルーゾーン)からのスタートです。マークの間隔...
2015年02月15日
-
【短距離】あなたはどちらの才能がある?ピッチorストライド
-
ハンマー投 日本王者のパワーマックス
-
朝原宣治選手VS吉田光一郎選手
-
史上最高スプリンター、ボルト選手の走りを真似してみよう!
-
走高跳選手のシャフトスキップ
-
【腕振り】なんのためにうごかすのか?
-
【下半身強化】可動域を最大限に活用した「フルランジ」
-
200mのスペシャリストが実践する!プレート腹筋
-
ランニング初心者の方へ
-
もう自己否定に陥らない!練習のパフォーマンスと満足度を同時に高める思考法
-
【下半身&バネの強化】上半身と下半身を連動させる!「ハードルジャンプ」
-
アリソン・フェリックスに迫る
-
片足ホッピング
-
トップアスリートの動きを参考に!パウエル選手の「ハードルジャンプ」
-
フォローステップ
-
下り坂の走り方・効果
Category New/カテゴリー新着情報
- 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
- 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
- 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
- エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
- 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球