軸を意識してみよう!ポールを使ったハードルドリル
軸を意識してみよう!ポールを使ったハードルドリル
陸上競技のハードル種目はハードルを素早く飛び越えインターバルを速く走れることによりタイムが向上します。素早くハードルを飛び越えるためには「軸」や「重心」を素早く移動させることが大切になります。腰が残った状態でハードルへ突っ込んでしまうと、インターバルに上手く入ることができません。そこで今回は「軸」を意識したハードルドリルを行い、ハードルを飛び越えスムーズにインターバルへつなげていくことを目標に説明していきます。
映像はオランダのナショナルスポーツセンターでトレーニングをしている七種競技ロンドン五輪代表のナディーヌ・ブロールセン選手です。
まず、腕を伸ばして胸の前にポールを構えます。この状態でハードルを抜き足のみでクリアしていきましょう。次に頭の上にポールを構え抜き足のみでハードルをクリアしていきます。この時に足だけでハードルをクリアするのではなく、お腹、おしりが足のクリアと同時に移動することを感じます。しっかりと軸足を伸ばし、姿勢の高い状態で身体が前へ行く感覚、姿勢を身につけましょう。映像の10秒の姿勢を真似ていただくと良いと思います。
次にポールを胸の前で構え、リード足と抜き足の練習をします。この時も映像の27秒の姿勢を見ていただくと分かりますが、先に着いたリード足をしっかりと伸ばし、腰、おしりが抜き足と一緒に移動するように心がけましょう。
続いてリード足の練習です。リード足の膝をあげ、ハードルをクリアするように足を振り出します。この時にリード足だけを動かすのではなく、支持脚も同時に切り替える意識で行うと挟み込みが早くなるでしょう。
そして短いインターバルでハードルを飛んでいきます。これまでにハードルを飛び際に軸、重心を一緒に移動させ、身体を残さないようにしていきます。考え方としては、インターバルの間からリード足のことを考え、リード足を動かしている最中には抜き足のことを考えるように、次のことを事前に行えるようにしましょう。
素早いハードリング(腰が残らず素早く移動が出来る)ようになってきたら、インターバルを伸ばしていき、最終的には正規のインターバルでハードルを飛んでみましょう。
大切なことはハードルの上に長時間いないことです。これを念頭に置き、素早い移動を心がけ、インターバルを速いテンポ(ピッチ)で走ることによりハードルが速くなります。この冬の時期に、シーズン中では出来ない練習を行い身体を変化させ、技術を磨いていきましょう!
この映像は「Nadine Broersen - Global Support Team」様の作品です
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