ファンクショナルトレーニングとは?本場の理論と解説
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2015年12月09日
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投稿者:佐々木優一BOC認定トレーナ
ファンクショナルトレーニングとは?本場の理論と解説
こんにちは、PRPの佐々木です。
今回は、日本の皆さんに”本物”のファンクショナルトレーニングとはどういったものなのか紹介していきます。
日本でもファンクショナルトレーニングが流行ってきていますが、大体の人は間違ったやり方で理解してしまっています。
ファンクショナルトレーニングとは別に不安定な場所に立ってボール投げたり、スクアットをしたりするものではありません!
それはサーカスです!
ファンクショナルトレーニングとは
”怪我をするリスクを最低限にして、しなくてもいい無駄な怪我を未然に防ぎ、パフォーマンスアップのみを考えたトレーニング”
です。
そして、その最初の過程としてコレクティブ・エクササイズやアスレティックトレーナーや理学療法士からジョイント・モビライゼーションやARTなどの手技を受けて”動きの質”を上げていくことを目的としています。
なので動きの質の上がり具合によってどんどんパフォーマンスアップを目的としたストレングストレーニングをしていけばいいんです。
例えば、画像のようなデッドリフトは最高のファンクショナルトレーニングの一つです!
このファンクショナルトレーニングを支える考えの一つが”Risk&Reward”です。
Risk=日本語でもおなじみリスクです。
つまり、エクササイズによるマイナスな効果ということです。
明らかな関節の可動性・安定性・モーターコントロールの問題を無視して怪我の要因をさらに助長してしまったり、実際に怪我をしてしまったりと大事な選手の大切な時間を無駄にしてしまう結果になります。
Reward=トレーニングのポジティブ・プラスの効果ということです。
しっかりと選手の体の問題を理解して、正しい種目を選んだ時にはパフォーマンスアップだけが起こります。
つまり、ファンクショナルトレーニングにおいては
”ハイリスク・ハイリターン”
ではなく、
”ローリスク・ハイリターン”
を目的とします。
当たり前のように見えますが、非常に多くのトレーナーやストレングスコーチが選手の可動性・安定性・モーターコントロールの問題を理解せずこれらを行っています。
そのため学校での教育を受け怪我を未然に防ぐ立場でありながら、逆に怪我を助長、もしくは大切な選手に実際に怪我をさせています。
怪我が起こるということは選手の問題を理解していないと言っているようなもんです。
では、実際にこのR&Rの考え方をどう使っていけばいいのでしょうか?
例えば、腕が完全に上がらない、もしくは代償運動ありでしか上がらない場合は、腕を上げた状態になる種目(スナッチ、ミリタリー・プレス・ジャーク)などは肩の可動性・安定性が上がるまで控えておきます。
その可動性・安定性を上げている間に腕が肩の高さまでにしか来ないような種目をしておけばいいわけです。
例としてはデッドリフト、フロント・スクアット、ブルガリアンスクアット、腕立て伏せ、クリーン、ケトルベル・スウィングなど腕を頭の上に上げなくてもパフォーマンスアップに使える種目はたくさんあります。
デッドリフトは肩の安定性を上げるのに非常に種目です。
そして、腕がしっかりと上がるようになってからミリタリープレスなど腕をあげる状態になる種目をさせればいいわけです。
ここまで読んだ人はもうわかると思いますが、このプロセスは時間との戦いです。
シーズンは待ってくれません。
でも怪我をするわけにはいかない、シーズン間近になればなおさらです。
でもパフォーマンスアップのためにどうしてもミリタリープレス、そしてスナッチやジャークを入れたい。
ならば、その場での思いつきでトレーニングを決めるのではなく、しっかりと科学に基づいたシステマティックなトレーニングプログラムを事前に考えていく必要があります。
もちろん日々の修正は必要になってきますが、事前にある程度決めておくのと、行き当たりばったりでは差は歴然です。
多分、ここまで読んだ人はファンクショナルトレーニングと今までのストレングストレーニングの違いや共通点が見えたと思います。大切な選手の体です、怪我を最低限に抑えてシーズンを迎えましょう!
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筆者:
佐々木優一
☆MS.,ATC.,LAT., NASM-PES。BOC認定アスレティックトレーナー(ATC)。
アメリカで活動を行っており、テネシー州Lee Universityの野球チームをメインに
幅広く学生アスリートの怪我の予防プログロムの作成やリハビリなどを担当。
➣詳しいプロフィールはこちら;
https://performancerestoration.wordpress.com/profile/
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投稿者:佐々木優一BOC認定トレーナ
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