動きが連動しない原因かも…ポステリア・チェインとは?
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2016年02月20日
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投稿者:佐々木優一BOC認定トレーナ
動きが連動しない原因かも…ポステリア・チェインとは?
ポステリア・チェインは広背筋と大臀筋を中心としたグループのことで、Anatomy Trainsでは画像のようにFunctional LineとSuperficial Back Lineがメインになります。
(Copyright goes to Anatomy Trains and other respective organization)
このポステリア(キネティック)チェーンは、人間の身体の後部(脊柱起立筋、大殿筋、ハムストリングスなど)の筋肉群のことで、これらの筋肉は動きの中で「鎖」のように連鎖、共同して働く機会が多いため、運動生理学でこのように呼ばれています。
今回はケアの部分にフォーカスして解説していきます。
どういうことか?
例えば、野球で、特に高校・大学野球レベルになってくるとピッチャーの投げる球のスピードは時速120キロぐらい簡単に超えます。もちろん例外を除いては遅い球を武器にしているピッチャーでも大体100から120キロぐらいの速さで投げるの普通だと思います。
この速度を生み出して減速する時、つまりフォロースルー時にポステリア・チェインに”Eccentric Loading”、つまり筋肉が思い切り引っ張られるわけです。
この時に筋肉が伸びきるか、場合によっては筋繊維が切れるまではいかなくても痛めます。
これが月に一度や二度なら多分問題はないんですが、毎週試合で50から100球近く投げて練習でも投げる。これを繰り返していくと、どうしても怪我の原因になります。
なのでそれをリセットしてあげる必要があります。
これを読んでいる人の中には”それをするならスナッチとクリーンでもいいのでは?”という人もいると思いますが、フィールドにウェイトルームが併設してあれは可能かもしれませんが、そんな選手が多いわけでもありません。
基本このエクササイズは選手が投げ終わった後フィールドで、もしくは自分の部屋で出来るようにしています。
あるものでしっかり考えて、どのエクササイズを使えば体へのダメージを最小限に食い止め、回復を一秒でも早く出来るかを自分は考えています。
ポステリア・チェインを再生するエクササイズはスポーツクラウドのこちらの記事に書きましたのでご参考ください。(http://sports-crowd.net/detail.php?no=2540)
では、また次回。
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筆者:
佐々木優一
☆MS.,ATC.,LAT., NASM-PES。BOC認定アスレティックトレーナー(ATC)。
アメリカで活動を行っており、テネシー州Lee Universityの野球チームをメインに
幅広く学生アスリートの怪我の予防プログロムの作成やリハビリなどを担当。
➣詳しいプロフィールはこちら;
https://performancerestoration.wordpress.com/profile/
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投稿者:佐々木優一BOC認定トレーナ
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