200mでもやはりあの男が!
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投稿者:窪田 望都100mマスターズ日本記録保持者
200mでもやはりあの男が!
世界陸上6日目 男子200mでも100mと同じくウサイン・ボルト選手が最後胸を叩きながらの余裕の1着ゴール。
2着のガトリン選手の猛追を物ともせず、最後は100mと同様、ガトリン選手の走りが乱れてしまいました。
《世界陸上 男子200決勝》-0.1m
1ボルト 19.55
2ガトリン 19.74
3ジョボドワナ19.87
4エドワード 19.89
5ヒューズ 20.02
6グリエフ 20.11
7オグノデ 20.27
8アシュミード20.33
僕なりに200mでのボルト選手とガトリン選手の走りを見比べたところ、一つハッキリした違いがある事に気がつきました。
まずは準決勝の走りから解説していきます。
準決勝の走りで、ボルト選手は残り50mで腕振りをジョギングのように小さくして、まるで長距離選手のようにリラックスして流し始めました。しかし他の選手は一切ボルト選手に追いつく事が出来ませんでした。
僕もこのレースを見た時は信じられませんでしたが、見ていくうちに他の選手との違いがある事にを気づきました。
それは走りの中で"間"があるか無いかです。
ボルト選手はしっかり走ってる時はもちろん、流している時でも、両足"が交差しだす瞬間だけに力を入れる動きがどの選手よりも出来ていて、それが出来る為"間"が生まれます。そして間"が出てくると、自然と減速も少なくなって、それが他の選手が流しているボルト選手に追いつけない理由かなと思います。
その"間"は上半身との連動があって初めて出てくるものだとは思いますが、あの上半身の使い方で出来てしまうあたりはやはり超人です。
それを踏まえて他の一生懸命走ってる選手とボルト選手を見比べて見てください。すぐわかると思います。
そしてその動きは決勝で更にパワフルなものに変わります、
それに対してガトリン選手はボルト選手ほど"間"が無く、ずっと力が入ってるイメージです。最終的には最後の30m、100mと同様またフォームを崩しながらゴール。ガトリン選手にとって悔しい結果となってしまいました。
200m決勝の前半、準決勝に比べてボルト選手は急激に身体を起こしてしまい、加速の仕方にスムーズさが無かったので、そこが修正されれば更にタイムも短縮されるのかなと思います。
あくまで僕の個人的な見解ですので、それを踏まえて読んでもらえると幸いです。
[映像は「mike sorochinsky」様の作品です]
筆者
窪田望都(くぼたもと)
*陸上競技選手(100m:10秒46)
国士舘大学出身。大学時代は4×100mR、1走のエキスパートとして日本選手権リレー3位に貢献。
投稿者:窪田 望都100mマスターズ日本記録保持者
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