[日本インカレ]3日目の優勝者たち
[日本インカレ]3日目の優勝者たち
第84回日本学生陸上競技対校選手権大会が終了した。そこで、最終日の優勝者たちを紹介していこう。
まずは男子10000m競歩。今大会唯一の大会新記録をマークした松永大介選手(東洋大)は39分18秒04で優勝。「最後までひやひやしたが勝てて良かった。ラスト2000mは気持ちでいった。今後学生に負ける気はない。一般の人にも勝ちたい。 」とし、リオ五輪に出場するとインタビューでは公言していた。
女子3000m障害では三島美咲選手(松山大)が10分5秒94で優勝。「前々回は2位、前回は故障で出られなかった。今年は練習も積め自信があったので優勝を狙っていた。今後は日本一をとれるように頑張りたい。 」学生日本一、本当の日本一を目指す。
女子やり投は斉藤真理菜選手(国士舘大)が優勝55m59で優勝。「優勝は嬉しいが、思っていた記録が出ず悔しい。今後は国体で58mを超えること、OBOGの新井さん海老原さんに追いつくことを目標に頑張りたい。」とした。3連覇が期待された久世選手(筑波大は)3位に入賞した。
女子800m決勝は山田はな選手(東京学芸大)が日本選手権に続きインカレも優勝。東京学芸勢が1位、2位となった。「スローな入りでラストは上げるという自分の思い通りのレース展開だった。今後はチームで4×800mRの日本記録を出すことを目標に頑張りたい。」とコメント。
男子800mは新安直人選手(順天堂大)が1分50秒43で関東インカレに続き日本インカレも制した。「学生生活最後の日本インカレだったので悔いの残らないレースをしたいと思っていた。いつもの自分のレース展開とは違う中で勝てたのは嬉しい。」と強さを見せた。
男子110mHは札場大輝選手(国際武道大)が13秒88で優勝。この種目は2年連続で国際武道大が制した。「4年生の意地と地元で勝ちたいという思いがあったので勝てて良かった。今後は東京オリンピック出場を目標に頑張りたい。」と4年生の力も見せ付けた。
女子100mHと400mHを制したのは藤原未来選手(武庫川女子大)。100mHは連覇達成。2位と0.01秒差という僅差の中で優勝や女王の意地だろう。400mHも前半から果敢に飛ばしランキングトップの強さを見せた。「(100mHは)連覇というプレッシャーの中、気にせずにレースに集中して挑んだ。その中で連覇が出来て嬉しい。来年は三連覇を目指したい。 400mHは全国で初めての勝負で、持ち記録もランキング1番でプレッシャーもあったが気にしないで臨んだ。 」と2冠を達成。
男子400mHは橋本孝興選手(日大)が唯一の49秒台、49秒89で連覇を達成。「去年迷惑をかけたのに応援してくれる皆さんのおかげで勝つことが出来た。今後の目標はリオオリンピックで出ること。 」最終ハードルを越えてからの強さはまさに王者の貫禄だった。
男子yやり投げは中西琢磨選手(大体大)が74m67で優勝。「全カレでもう一度連覇を狙いたい。また日本選手権で学生チャンピオンということで上位に入りたい。 」と早くも連覇に向かっている。連覇が期待された森選手(中央大)は6位に入賞した。
女子走り幅跳は福西穂乃佳選手(京都教育大)が6m13で優勝。「優勝出来て嬉しいです。今後、最低でも関西学生新6m22を狙いたい。また日本選手権の標準を切れたので上位入賞を目指したい。 」自己記録を大きく更新しての優勝は見事。
男子棒高跳びは山本智貴選手(日体大)が5m40で優勝。「やれることを最大限やり切ろうと思い試合に臨んだ。優勝出来てホッとしている。今後は日本選手権優勝を目標に頑張りたい。」ランキングトップの実力者が強さを見せた。連覇が期待された山方選手(大阪教育大)は10位だった。
男子走り高跳は赤松諒一(岐阜大)が自己記録を大きく更新し2m25で優勝。「今回は自己ベストを狙って7㎝も更新でき、自分でも驚いている。今回2m25を跳べたので今後は2m20以上をコンスタントに出せるようになりたい。 」この種目で北京世界選手権代表となった平松祐司選手(筑波大)が2m22で2位に入賞した。
女子200mは青山聖佳選手(大阪成蹊大)が23秒81と好タイムで優勝。400mと合わせて2冠を達成した。「200mが一番好きで思い入れがある。大きな舞台で優勝できて良かった。今後は自己ベストと日本ジュニア記録を更新したい。」とした。100mとの2冠が期待された土井選手(大東大)は7位に入賞した。
男子200mは長田拓也選手(法政大)が20秒57で優勝。北京世界選手権にリレーで選ばれた者の実力を発揮した。「表彰台の一番高い所の景色は良かった。ユニバーシアード、世界選手権での経験が今回に活きたと思う。来年も優勝したい。 」と連覇を誓った。
七種競技は日本女王のヘンプヒル恵選手(中央大)が5448点で初優勝。「今後は6000点を狙って頑張りたい。また来年も連覇をしたい。」と1年生の学生記録保持者が連覇を目指す。
女子4×400mRは大阪成蹊大学(吉見美咲-島岡未奈実-伊藤里帆-青山聖佳)が優勝3分38秒90で優勝。「初めて本メンバーで走り今日のこの結果だった。今後日本選手権リレーに向けてまた頑張っていきたい。」とした。関東勢が強さを見せていたこの種目に2位至学館大3位に立命館大と関西、東海が力をつけてきた。来年はどうなるだろうか。また4走の青山選手はこれで3冠を達成した。
男子4×400mRは順天堂大学が(板鼻航平-北川貴理-野口直人-油井快晴)が3分6秒79で24年ぶりの優勝を飾った。「24年ぶりに優勝できた。メンバーの四人、部員合わせて喜んでいる。4年生がいないチームなので連覇を目指し、また学生記録を狙いたい。 」と若いチームは連覇を誓った。また2走の北川選手はこれで2冠を達成。
以上、3日目の優勝者たちを紹介。大会新記録がひとつと記録的には物足りなさがあったものの、ルーキーたちの複数優勝や来年のリオ五輪の標準記録にもう少しという種目もあった。関東と関西のレベルの差も埋まってきていることから、大学陸上界は更に盛り上がるだろう。
映像は今大会最終種目の男子4×400mR。大学の意地をかけての勝負をぜひ。
この映像は「nomupa」さまの作品です。
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