【もしものときのために】運動中に起こる過呼吸の正しい対処法
【もしものときのために】運動中に起こる過呼吸の正しい対処法
部活動やクラブで練習をしてる最中、過呼吸によって呼吸が乱れて非常に息苦しそうにしている人を見かけた、あるいは自分がなったという経験はありませんか?
そういったときの対処法は、おそらく紙袋で口の周りを覆うペーパーバック方法だったのではないでしょうか?
ペーパーバック法は袋を口にあてることで吐き出した二酸化炭素を溜め、それを吸うことで不足した二酸化炭素濃度を上げて発作を落ち着かせるという理論です。
しかし、その方法は二酸化炭素の吸いすぎによって頭痛や吐き気、ひどいときには意識を失い、死に至る可能性もあるため現在では推奨されていません!
では、どうしたらよいのでしょう?そんなときの対処法を紹介します。
◎まずは安静にできる環境を
心を落ち着けさせるために静かな場所で安静にさせましょう。できれば横にさせて少しずつ呼吸の乱れを整えます。
◎「ゆっくりと浅い呼吸」を意識させる
過呼吸になると二酸化酸素の濃度が低下することによってぼーっとしたり、手のしびれやけいれんが起こることもあります!
それらの症状を治すためには、ゆっくり浅く呼吸をさせて二酸化炭素の濃度を上げてあげることです。
難しいかもしれませんが、優しく声掛けしてあげてできる限り意識させましょう。
◎サポートする側は慌てない
過呼吸を起こした選手を前にして慌ててはいけません!不安を増幅させ症状が悪化してしまいます。
過呼吸は非常に苦しそうで見ていて辛い気持ちになりますが、命が奪われることはありません。
落ち着いて、過度に構うことはせず「大丈夫?」「落ち着いて呼吸しようね」などと優しく声掛けして安心させてあげましょう。
このように何かものを使うことはせず、声掛けなどによって自然に落ち着くのを待ちましょう。通常は30分~1時間ほどで収まります。
これからは合宿シーズンで、慣れない環境の中で高い強度の練習をすることによって過呼吸を起こす選手が出るかもしれません。
もしものときのために、知っていると知っていないとでは全然違います。ぜひ、覚えておいてください!
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