【C・ロナウド】サッカー選手のスピードの秘密【陸上選手との比較】
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投稿者:田辺拡也スポーツトレーナー
【C・ロナウド】サッカー選手のスピードの秘密【陸上選手との比較】
サッカーのクリスティアーノ.ロナウド選手と
陸上競技のアンヘル・ダビド・ロドリゲス・ガルシア選手の
スピードパフォーマンスを検証した動画です。
この動画を参考にしつつ解説をしていきます。
独自の理論があるかもしれませんが、ご承知いただければと思います。
ちなみにロドリゲス選手は
100m10.14で走るスペイン選手権で優勝したこともある選手です。
検証する種目は
25m走とポールダッシュの2種目。
【25m走】
ロドリゲス選手:3.31秒
ロナウド選手:3.61秒
ここのタイムの差は足の歩幅と腕の振り方にあります。
あとはスターティングブロック(SD)への慣れもあるでしょう。
ロドリゲス選手は大きなフォームで走っているため約2.5mものストライドで走っていますが、ロナウド選手は1.7mと小さめです。
これはドリブルをしなくてはいけないサッカー選手ならではの部分ですね。その分ピッチの回転数は素晴らしいです。
腕振りはロドリゲス選手は身体のラインに沿って振っていますが、ロナウドは横振りに近い腕の振り方をしています。
これは他の選手との接触や対応のためのくせなのかと思いますが、身体の外側へ力が逃げてしまうため、推進力は生まれにくくなります。
それでも100mのスペインチャンプと0.3秒差は驚異的です。
SDがない状態のスタンディングだともう少し肉薄するかもしれませんね。
(個人的にはトップスピードが何kmくらいなのかも検証して欲しかったです・・・)
【ポールダッシュ】
ロドリゲス選手:6.86秒
ロナウド選手:6.35秒
ロドリゲス選手は直線と同様に腰を高めにし大きなストライドで走ったためにポールへの対応が遅れ気味になってしまいました。
そのため切り替えしをてスピードを上げ直す際に大きくエネルギーを使ってしまっています。
ここまでブレーキしてもこのタイムというのも素晴らしいですが、切り替えしの練習を少しするだけでもタイムが伸びそうですね。
ロナウド選手は細かいピッチと腰を落とし目にして切り替えしの際の減速を少なくしています。
ポールの前に小さなステップを入れて切り替えしの準備を行っているのも一つのコツですね。
この動きのおかげで次の動きへのスタートがすごく速くなっています。
ポールを抜ける際の動きもしなやかで、目の前にいたら消えているように見えるのではないでしょうか。
ロドリゲス選手:ダッシュ→ブレーキ→ダッシュ
ロナウド選手:ダッシュ→準備→ダッシュ
といったイメージです。
ロドリゲス選手のタイムは十分早いと思うのですが、こちらはロナウド選手の技術が素晴らしかったですね。
陸上選手たちはこういう切り返しの練習はなかなかしませんが、
体の軸や動きのキレを作るためには非常に有効な動きです。
(行ってみるとわかるかもしれませんが、切り返しの際に体がぶれてしまうと思います。)
一長一短はありますがどちらの選手もすばらしい結果だったと思います。
ロナウド選手の25mのスピードは個人的に驚愕でした。
やはりサッカーにもトップスピードは必要なんだと感じます。
もちろんそれに伴うドリブルの技術力も求められますが…
球技を行っている選手や陸上選手も是非一度計測してみましょう!自分の長所や弱点が見えてきますよ!
投稿者:田辺拡也スポーツトレーナー
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