普段のウォーキングにも使える!「競歩の基礎」2 ~腕ふりとねじれの技術~

普段のウォーキングにも使える!「競歩の基礎」2 ~腕ふりとねじれの技術~
前回は競歩の基礎として、基盤となる姿勢についての内容でした。
今回は、腕振りについてお話していきたいと思います!前回の姿勢を踏まえて今回も頑張って挑戦していきましょう!
まず、前回の姿勢
“背筋を伸ばして腰の位置を高く保ち、丁度へその位置を糸か何かで引っ張られているようなイメージでお腹を前に出すこと”
肩幅に立ち、思い出してやってみましょう。
できましたか?
次に、顔はまっすぐ正面を見て、リラックスして肩の力が抜けている状態を作りましょう。
腕もだら~んと垂らした状態です。
そして手を軽く握りましょう。
がっちり拳を作るように握るのではなく、指の関節をふわ~っと軽く曲げるような感じです。
私の場合は、小指・薬指を握って残りの指は関節を軽く曲げる程度です!
DJやラッパーが「YO!」とやる際の手の状態というとイメージが付きますでしょうか??
それができたら、肩はリラックスさせたまま、両方の腕を90°に曲げてその場で腕を前後に大きくまっすぐ振りましょう。
手が腰の辺りを軽くこするようにします。
また、「肩」が支点で、「肘」は重りといったような、自分の腕が振り子であるようなイメージです。
肘は、前ではなく後ろに強く引くことを意識して行いましょう。
このときも肩はリラックスした状態です!
腕に意識が集中しているため、いつの間にか力が入っているかもしれません。意識して気を付けましょう。
これらのことを意識して腕振りをしていると、回転イスで感じるような身体のねじれを感じてきませんか?
腕を大きく、そして後ろに強く引くようにすることによって、引いた方の腰が前に出ます。これが右・左と交互に起こるため身体のねじれるのです。
ねじれを感じるようになったら、みぞおちからねじれを起こすようなイメージで行いましょう!
このねじれは腕振りと、この先お話していく予定である競歩の下半身の動きとを連動させるためにかなり重要になってきます。
『腕を振って体がねじれる』
ここまでの動きができるようになることを目指しましょう。
『え?うそ?!ねじれる感覚起こらないんだけど!どうしよう?!』という人も焦らなくて大丈夫です。
腕振りのときに、知らず知らずのうちに肩以外がガチガチになっていませんか?下半身の力を抜いてみましょう。
それでもねじれる感覚が起こらないという人!
まず腕振りを交互ではなく、同時に前から後ろへ振りましょう。
振り子のように肘を後ろに強く引きます。それをしばらく行って馴れてきたら、その感覚と動きを忘れずにもう一度交互に振ります。
どうですか?
それでもまだまだ感覚が起こらないという人!諦めないでください!方法はまだあります!
回転イスに乗る、あるいは回転イスに乗ることを想像(立ったままでも大丈夫です!)して身体を意識的にねじりましょう。
そのときの腕は真横、つまり地面と平行に振って大丈夫ですよ!
しばらくやって馴れてきたらねじれる動きと感覚はキープしたまま、だんだんと腕をまっすぐの腕振りの状態に戻しましょう。
いかがでしたか?今回は競歩の腕振りについての内容でした。
とうとう競歩が本性を現してきましたね…!
腕振りだけでこんなにも意識しなければならないことが沢山あります。
『難しい』だとか『地道』といわれる理由はここにあるのではないでしょうか。
ウォーキングとしてやっていきたい人も、これを取り入れたら競歩っぽく見えて見栄えがいいですし、身体も引き締まるでしょう!
大変だとは思いますが、できるようになるまで諦めずに何度も何度も繰り返し挑戦してください。
しっかり向き合ってやることで追々お話しする足の動き、最終的には失格せず速く歩けることに繋がってきます!
鏡でチェックしながら、あるいはお友達等にお願いして手伝ってもらうのも客観的な目があってよいでしょう。小さく弱々しくやるのではなく、大きく力強くやりましょう!
これからも競歩の基礎についてお話していく予定です!
すべては失格せず綺麗に速く歩くため!
ひとつひとつの動きを丁寧に、根気よく頑張っていきましょうね!!
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