体幹部の安定性を高めるバンド・ブリッジ
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
投稿者:佐々木優一BOC認定トレーナ
体幹部の安定性を高めるバンド・ブリッジ
こんにちは。
アスレティックトレーナーの佐々木優一です。
今回は体幹部の安定性を高めるバンド・ブリッジをご紹介します。
バンドを用いてエクササイズを行っていきます。
以下に要点を整理してみます。
○目的:
1)腰(メイン)、コア、そして肩の安定性を高める。
2)体全体の”反”回転力(体を持って行かれないようにする力)を上げる。
○方法:
バンドが自分の左右どちらかから来るようにします。
片足でブリッジする際は、バンドとは反対側の足でヒップを持ち上げます。
○効果:
1)肩と体幹を決めたまま、下半身の動き、特に基礎パターンであるヒップ・ヒンジを”反”回転を保ったまま出来るようになります。
2)片足ブリッジをすることで、体の側面の安定性を向上します。これによって片足立ちの時や着地時に膝が入る、いわゆるニーイン(英語ではValgus Collapse)を防ぐことが出来ます。
3)仰向けのまま出来るエクササイズなので、幅広い年齢層のアスリートに安全に”人間の動きを質”をあげることが出来ます。
○注意点:
1)必ずバンドなしでの両足・片足ブリッジができるようになってからこちらを行っていきましょう。
できない状態で行ってしまうと、今回のエクササイズの効果が減少してしまいます。
2)しっかりと腰を中心とした体幹部(大臀筋とコア)を意識してバンドの張力に耐えましょう。
腕だけでバランスを取ろうとすると安定させることが難しくなります。
3)張力は徐々に増やしていきましょう。
いきなり強く引っ張った状態で始めるとケガの原因にもなります。
最初はバンドを少し引っ張った状態くらいから始め、慣れてきたら距離を離してみましょう。
4)ブリッジの際は背中が反らないようにしましょう。
どうしても反ってしまう場合はエクササイズを中断して、まず原因を究明しましょう。
痛みが伴う場合、しっかりと痛みの種類を自分で見極め、原因を究明することが大事です。
怪我をしている時は必ず医療関係者にしっかりと診てもらいましょう。
○対象:
足首から肩にかけて全身を繋げることが”安全”に出来るようになるため、全てのアスリートに使ってもらえます。
普段、あまりこのような動きはしない方がほとんどだと思うので、バンドなしでも十分に効果的だと思います。
特に片足ブリッジは自重であってもなかなか体のコントロールが難しいです。
まず挑戦して、慣れてきたらバンドを使ってさらなるレベルアップを目指していきましょう。
***********************************************************************
筆者:
佐々木優一
☆MS.,ATC.,LAT., NASM-PES。BOC認定アスレティックトレーナー(ATC)。
アメリカで活動を行っており、テネシー州Lee Universityの野球チームをメインに
幅広く学生アスリートの怪我の予防プログロムの作成やリハビリなどを担当。
➣詳しいプロフィールはこちら;
https://performancerestoration.wordpress.com/profile/
***********************************************************************
投稿者:佐々木優一BOC認定トレーナ
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-

毎日のトレーニングやケアにも使える!可動性と柔軟性を高めるエクササイズ10種目
今回ご紹介するのは【可動性・柔軟性】を向上させるエクササ...
2017年05月18日
-

疲労の溜まるこの時期に!シンスプリント予防ストレッチ
前脛骨筋(すね)のストレッチ方法を紹介します。 すねは...
2016年01月03日
-

ランナーの為の足全般ストレッチ
今回はランナーのための、足全体的ストレッチを久留米市の聖...
2015年09月14日
-

自己管理チェック表
自己管理チェックポイントとはどんなものがあるのか、いくつ...
2015年03月26日
-

内田選手 アイシング
映像は2013年9月10日。親善試合のガーナ戦です。この...
2015年04月29日
-

【太ももを上げにくい原因かも!?】股関節の機能をチェック!「トーマステスト」
・走る際に太ももを高く上げる意識をしているのに高く上がら...
2019年03月12日
-

【トレーニング前に行いたい!】股関節のダイナミックストレッチ5種
今回はトレーニングやランニングの前に使える股関節のダイナ...
2017年12月04日
-
【ウォーミングアップにオススメ】その場で行える!21種目の動的ストレッチ
-
膝が痛い!そんな時にほぐしたい筋肉その4【ハムストリング】
-
30秒で筋肉の緊張をほぐそう!
-
【テーピング】お尻をサポート!中臀筋のテーピング
-
足のつり 【予防・対策編】
-
【日々のコンディションを整えるために】トップ選手も行う、睡眠サイクルを利用した就寝方法
-
足がつる…筋肉疲労と水分・栄養不足の疑いアリ!
-
【怪我の予防にも◎】ランナーにオススメのストレッチ5種目
-
【膝に痛みや違和感があるときに】この筋肉をほぐしてみよう【第四弾 ハムストリングス】
-
腰痛予防・改善にオススメなストレッチ3種目【寒い時期は特に注意!】
-
【偏平足の方に】足指じゃんけんで動きを出そう!
-
【練習前に股関節可動域を拡げよう!】アップにおすすめしたい動的エクササイズ
-
腰痛改善 ストレッチその①
-
音楽とスポーツの関係性
-
【腰部・臀部のケア&怪我予防に!】梨状筋を狙った臀部のストレッチ
-
【膝に痛みや違和感があるときに】この筋肉をほぐしてみよう【第三弾 膝窩筋】
Category New/カテゴリー新着情報
【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細
【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細
【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細
【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細
【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細
【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細
【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細
下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細
下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細
【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細
【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細
【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細
【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細
【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細
【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細
【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球











