筋力を落とさず脂肪を落とすには② 〜糖が脂肪になってしまう仕組み!~
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投稿者:SHIHO運動×栄養アドバイザー

筋力を落とさず脂肪を落とすには② 〜糖が脂肪になってしまう仕組み!~
「筋力を落とさず脂肪を落とす」という大きなテーマについてシリーズでご紹介しています。
1回目は“脂肪分解酵素を知って効率よく脂肪を落とす”でした。
2回目の今回は、糖質が脂肪になってしまう仕組みについてです。
「食べる量を減らしているのに体重、体脂肪が落ちない…」
そんな方はいませんか?
もしかしたら、血糖値の乱降下が原因かもしれません。
【体の中での、糖質の働き】
血糖は、血液中のブドウ糖のことです。
私たちが生きていくためのエネルギー源は主に「糖質」、「脂質」、「タンパク質」の3つですが、中でも「糖質」は最も効率が良い栄養源として、全身で使われています。
糖には、分子がひとつの単糖類と、複数の分子が結合した多糖類があり、分子が小さいほど体内への吸収スピードは早く、短時間での血糖値上昇が大きくなります。
血糖は、体の機能を正常に保つ上で欠かせないエネルギー源なので、常にその量が一定の範囲内になるようコントロールされています。
【糖質が脂肪になる仕組み】
この血糖の値を血糖値と言い、血糖値が上がった時に血糖値を下げる働きをするホルモンをインスリンと言います。
インスリンの働きは以下の通りです。
・血液中の糖を全身の臓器に取り込みエネルギーとして使う。
・肝臓や筋肉でエネルギーの元になるグリコーゲンの合成を促進し、分解を抑制する。
・脂肪組織の中で脂肪を合成したり、脂肪の分解を抑制する。
吸収スピードの速い糖(単糖類や、二糖類)を過剰に摂取すると、血糖値が急激に上がります。
すると、血糖値を下げるためにインスリンが過剰に分泌され、血糖が細胞内に取りこまれることで、血糖値が急激に下がることがあります。
この時、細胞内に取り込まれて使われなかった糖はインスリンの働きによって脂肪に合成され、体内の脂肪として蓄えられます。
その結果、脂肪を燃焼する働きよりも、脂肪を合成して蓄える働きの方が優位になり、体脂肪が燃えにくい状況が生じてしまうのです。
そして特に注意したいのは、血糖値が急激に下がると脳はエネルギーが不足している状態だと勘違いして食欲を促し、次に入ってきた糖を再び体の組織に取り込もうとしてしまいうということです。
つまり、食べる量を減らしても単糖類や二糖類を多く摂っていると脂肪が燃えにくくなってしまう可能性があるのです。
このように血糖に着目することで、体の中で起こっていることが理解できます。
脂肪を合成せず、燃えやすい環境を作るには、血糖値の乱降下が起こらないようにすることが重要といえます。
3回目では、どんな時に血糖値が乱降下するかについての具体例や気をつけたいポイントについてお話しします。
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SHIHO:(スポーツクラウド栄養士)
栄養士・健康運動指導士
JCCAアドバンストトレーナー
札幌を拠点にパーソナルトレーナー&栄養士として活動。
ボディメイクやトレーニング、腸活、レシピなどスポーツと栄養を合わせた視点で、スポーツ現場での講演会も多数。
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投稿者:SHIHO運動×栄養アドバイザー
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