スタート改善トレーニング
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投稿者:編集部スポーツクラウド
スタート改善トレーニング
[筆者]
荒川優
元100m選手(10秒5)、現大学コーチ
ニュージーランドオープン2位
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今回は私が指導している、一橋大学陸上部で行っているスタートの練習を紹介します。
トップに近づけば使づくほど、勝負は最初の一歩で決まります。
なかなか最初で崩してあとで挽回することは難しくなりますし、逆にいいスタートが決められれば、相手を崩すことができます。
多くの人は、そのことには気づいているものの、ひたすらスタートダッシュ練習をしてそれを改善しようとしているのではないでしょうか?
しかし、勢いがある中で、接地などを意識したり修正したりすることは容易ではありません。
そのため、一橋大の学生にはチューブを使ったスタート練習を取り入れています。
(ちなみにチューブは、近くの自転車屋さんに言えば、パンクしたタイヤのいらなくなったチューブをいただけるのでそれを使っています。)
この練習では二人組になり、
腰に巻いたチューブを後ろから引っ張ってもらった状態でスタートを行います。
これによってスタートの時間をスローモーションにすることができるので、余裕を持って接地や体の使い方を意識でき、理想の形を練習することができます。
さらにスタートするときにチューブが巻かれていると、自然と腹筋に力が入り、腹圧が高まるため、力強いスタートが習得できます。
【注意点】
スローモーションにすることが目的なので、後ろの人は適切な力で引くことが重要です。
強く引きすぎると形が崩れてしまいますし、弱すぎるとスローになりません。
一橋大では、お尻の力を使って地面をしっかり押すことを意識させています。
まずは、自分の頭の中で目指すスタートを正確にイメージしてからこの練習を行いましょう。
投稿者:編集部スポーツクラウド
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