ルメートルの速さの秘密
- 【関連ワード】
- クリストフ・ルメートル
- フォーム分析
- ウォーミングアップ動画
2015年05月09日
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
投稿者:窪田 望都100mマスターズ日本記録保持者
ルメートルの速さの秘密
映像はちょうど1年前のゴールデングランプリ。
クリストフ・ルメートル選手の前日練習の様子です。
ルメートル選手は、白人選手として初の100m9秒台を出した選手(9秒92)であり、大きなストライドの持ち主であります。
そのストライドは世界一!
ボルト選手が100mを41〜41.5歩で走るのに対し、ルメートル選手は40.5歩で走ります。
ルメートル選手の走りを見て、簡単にポイントだけをまとめてみました。
・上半身の使い方...特に肩甲骨を大きく動かして、股関節と連動。腕振りと足の動きも合っている。
・身体の軸がぶれない...股関節の部分が一切後ろに残らず、まっすぐの軸ができている
・股関節の前後の回転...足が接地する直前に、もう片方の股関節がうまく前に動いている。その事によって足の無駄な軌道が無くなっている。
ストライドを可能にしているのは"身長が高い"からだと思う方も多いかもしれません。
もちろん手足が長い事も一つの要因なのですが、それだけで簡単にストライドを伸ばせるのか?と言うと、僕は違うと思います。
ストライドだけ伸ばそうと思えば、バウンディングのように跳ねれば歩数は減らすことは出来ます。しかしそれでは"速く走る"ということには繋がりません。
ストライドを伸ばす事だけ考えた場合、身体の前に接地し、後ろに強く蹴ろうとします。それではブレーキがかかって接地時間が長くなってしまい、足の軌道も後ろ回転になってしまいますね。
大事なのは「いかに接地時間を短くし、接地の一瞬にどれだけの力が加えられるか」という事だと思います。
ルメートル選手の走りを皆さんもよく見て、参考にしてみてください!!
投稿者:窪田 望都100mマスターズ日本記録保持者
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
コニカミノルタ式レース当日グッズ
コニカミノルタ長距離のメンバーが試合当日にどんな物を摂取...
2015年07月28日
-
ゲンゼゼ・ディババに学ぶ
今回は今年女子1500mで世界新記録となる3分50秒07...
2015年09月22日
-
色々な動きでダッシュをしてみよう!変形ダッシュ8種目
変形ダッシュの様々なパターンを紹介します。 良...
2017年03月25日
-
オリンピックシーズン開幕!テイラーも上々の仕上がり!
三段跳び世界歴代2位の記録を持つクリスチャン・テイラーが...
2016年04月20日
-
慣れたらもうトレーニングじゃない!室伏広治のトレーニング理論
みなさんは反復練習という言葉を聞いたことありますか? ...
2016年02月29日
-
ラダーを使った、ランニングフォーム練習【スプリントラン】
ラダーを使ったランニングフォームの基礎を学んでいきましょ...
2016年11月26日
-
20年以上破られない世界記録①
陸上競技には20年以上破られていない世界記録がいくつも存...
2015年06月03日
Category New/カテゴリー新着情報
- 箱根駅伝の区間賞の10人中7人が履いていたシューズ!!今回も箱根駅伝大盛り上がりでしたね。 そんな選手達の頑張りを支える、あるアイテムがあったんです。 それは「NIKE Zoom Vaporfly 4% Flyknit」というランニングシューズです。...詳細
- 【歯のケアしてますか?】スポーツパフォーマンスと「虫歯」の関係性毎日の歯磨き。皆さんはしっかりケアしていますか? 今回はスポーツパフォーマンスと「虫歯」の関係性をお伝えしたいと思います。 【歯は再生しない!】 スポーツ選手が筋肉痛やケガをした時に、...詳細
- 【トレーニングに必須の知識!】最大筋力を高める4つの方法瞬発系の種目を行っている選手には欠かせない最大筋力を高めるトレーニング。 最大筋力の発揮には、フリーウエイトでのトレーニングを組んでいる選手が多いかと思いますが、その中でも皆さんはどのような方法...詳細
- 【海外大学が証明!】目標達成率が劇的に上がる、3つの事前準備とは②「行動可能性」目標達成率をあげるMACの法則【前回の続き】について書いていきたいと思います。 前回のおさらい:【MACの法則とは何か?】 MACの法則とは、アイントホーヘン大学がメタ分析によって証明した、目...詳細