捻挫の回復が早まる!Voodoo バンドテクニック
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
投稿者:佐々木優一BOC認定トレーナ
捻挫の回復が早まる!Voodoo バンドテクニック
こんにちは、PRPの佐々木です。
今回は自分が足首を捻挫した選手に実際にやっているバンドを使ったテクニックを紹介します。
名前はVoodooバンドテクニックです。
実際はそれ専用のバンドがあるんですが、自分は持っていないのでセラバンドを代用にしています。
Supple Leopardの著者・Dr. Kelly Sterretが使っているテクニックで、実際にVoodoo Bandを使っているところは下のリンクから見れます。
(https://www.youtube.com/watch?v=drTxhTcvLgU)
○目的:
捻挫をした際の腫れを素早くひかす
○方法:
バンドを足・足首に巻く
2−5分ほど足首を動かす
一度バンドを取る
しばらくしてからまた巻き直して同じことを繰り返してみる。
○効果:
Compression& light touch(日本語では圧迫と皮膚を軽く触ること?)でリンパシステムが活性化するので、腫れがひきやすくなります。
○注意点:
・必ず選手が安全にできる所でする。
・痛みが出る場合は、一度止めて原因を究明する。
・きつく巻きすぎると血が止まる可能性があるので、足が痺れてきた、感覚がなくなってきた、変色してきたなどが起こればすぐに外し、それでも治らない場合は病院へ行きましょう。
炎症過程において特に最初の24−72時間は怪我の影響で組織が損傷してしまっているので、それを治すために怪我の直後から化学反応が起こります。
この化学反応の結果、代謝廃棄物が蓄積され腫れの原因となります。
この24−72時間の間に動かなければいいんですが、人間は怪我をしても”動く”生き物です。
この動いている時に怪我が悪化しないように保護し、後々のリハビリや動きの邪魔となる”腫れ”を引かしていきために圧迫をしていく必要があります。
今回のように、圧迫、そしてそれに伴う軽い皮膚へのタッチはリンパシステムを活性化してくれます。
このリンパは代謝廃棄物を取り除いてリサイクルしてくれるシステムです。
なので、特別な理由がない限り自分は足首の捻挫をした場合はアイシングは怪我の1日目だけで、それ以降は圧迫と自分の手技、そしてリハビリを中心にして行っています。
次回は足首の捻挫などに伴うscar tissue/瘢痕組織をどうやって壊していくかを紹介します。
では、また次回。
【主な参考資料】
Comparison of three treatment procedures for minimizing ankle sprain swelling, Cote DJ, Prentice WE, Hooker DN, Shields EW Phy Ther, 1988;68;1072-1076
Does cryotherapy improve outcomes with soft tissue injury? Hubbard TJ, Denegar CR. J Ath Trai, 2004;39(3);278-279
The use of ice in the treatment of acute soft-tissue injury a systematic review of randomized controlled trials. Beakley C, McDonough S, MacAuley D. Ame J Spor Med, 2004:32(1):251-261
などなど
この動画は「Performance Restoration Project」の作品です。
***********************************************************************
筆者:
佐々木優一
☆MS.,ATC.,LAT., NASM-PES。BOC認定アスレティックトレーナー(ATC)。
アメリカで活動を行っており、テネシー州Lee Universityの野球チームをメインに
幅広く学生アスリートの怪我の予防プログロムの作成やリハビリなどを担当。
➣詳しいプロフィールはこちら;
https://performancerestoration.wordpress.com/profile/
***********************************************************************
投稿者:佐々木優一BOC認定トレーナ
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
ストレッチポールでおしりケア
走りや助走の中で脚だけで走っている人をよく見かけますが、...
2015年07月06日
-
【お風呂でのケアを習慣づける】セルフケアにオススメのコントラストバス
今回はお風呂で簡単にできるセルフケア『コントラストバス』...
2018年08月21日
-
タオルストレッチ
タオルを使ったストレッチの紹介です。練習道具の中には必ず...
2015年10月16日
-
【練習前に股関節可動域を拡げよう!】アップにおすすめしたい動的エクササイズ
今回は股関節の可動域を拡げ、動きの質を上げることが出来る...
2018年05月07日
-
たったの2分で解消!?腰痛改善筋トレ!
腰痛を改善する簡単な筋トレを紹介します!慣れてくれば、所...
2016年03月26日
-
【シンスプリントの対策&ケア第二弾】膝窩筋をほぐすエクササイズ
こんにちは、PRPの佐々木です。 今回はシンスプリ...
2017年11月13日
-
膝裏が痛い原因と対処法
今回は膝裏の痛みの対処法を紹介します。 特にアスリ...
2015年05月20日
-
台立ち上がり 改善エクササイズ【ケガ予防フィジカルチェック用】
-
内転筋のストレッチで股関節を柔軟にしよう!
-
【セラバンド】捻挫・アキレス腱断裂後の足首の強化メニュー
-
背中と肩のストレッチ
-
腰痛時に有効なテーピング
-
腰痛改善ストレッチ
-
股関節を柔軟にしよう!太もも内側(内転筋)のストレッチ
-
【足の疲れが抜けない方へ】足の甲の筋肉を伸ばすセルフストレッチ
-
正しいシューズの選び方と履き方
-
開脚ストレッチ!ギムニックボールを活用
-
前屈(通常) 改善エクササイズ【ケガ予防フィジカルチェック用】
-
明日に疲労を残さない!臀部周辺がしっかり伸びるストレッチ
-
アーチテーピング
-
『シンスプリント編』怪我や痛みの対処法【早期復帰】
-
見た目もカッコいい!肩甲骨の位置を最適化するテーピング
-
二人組で効果抜群!腰、おしりのストレッチ
Category New/カテゴリー新着情報
- 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
- 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
- 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
- エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
- 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球