【瞬時に改善点を見極める】走コーチングの着眼点
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
投稿者:たけぞうトリプルジャンパー

【瞬時に改善点を見極める】走コーチングの着眼点
指導者の皆さん、
短距離でも長距離でも、走りのコーチングをするときにどこに注目してみていますか?
人それぞれ、自分のやり方があると思います。
しかし、選手ひとりひとりによって体型や動きのクセは異なりますし、その人のどこを改善したら一番伸びるのか、、、最適な答えが導けずに悩まれている方も多いのではないかと思います。
今回は、ひとりひとりに合った走りの改善をしていくうえで、重要な着眼点を紹介したいと思います。
そのやり方は、最初は難しく感じるかもしれませんが慣れればとてもシンプルで、どのような選手にでも応用が可能なのでとてもおすすめです。
【走コーチングの着眼点】
①「力の経路」に注目する
硬い棒を地面に垂直に落とすと、真上に跳ね返ってきますよね。
地面に加わった力が、その力の分だけ無駄なく「逆方向」に跳ね返ってきています。
走りでは、前へ進みたいので、ななめ前上とは逆方向(斜め後ろ下向きの矢印)に力を加える必要があります。そして、加えた力の分だけ前へ進むことができるのが理想です。
そこで、コーチングでは、「力がどのような経路で地面に伝わり、どのような経路で跳ね返ってきているか」=【力の経路】を見ていきます。
理想は、足から頭まで【力の経路】が通っていることです。
※指導者は、力を加えた向きと力が地面から跳ね返ってくる向きをはっきりと認識する。
※指導者は、加えた力と跳ね返ってくる力が=になっているかをみる
②力の経路が途絶えている部位を探す
【力の経路】を観察したら、次は力の経路が途絶えている部位を探します。
(力の経路が途絶えている=力の経路の延長線上に各部位がポジショニングできていない。)
そのような人は
具体的に、下記の関節が力の経路の延長線上から外れてしまっています。
〈力の途絶える部位パターン〉
1.足関節
2.膝関節
3.股関節
4.背中
5.首
大きく分けて上記が上げられるかと思います。
③さらに部位から原因の動きやフォームを探す
もし、股関節で力の経路が途絶えてしまっていたら、
股関節に地面からの力が届かない原因を考える。
1.接地足と股関節の「位置関係」が悪い
…跳ね返ってくる【力の経路上】に股関節はあるべきだが、それがその経路から外れている。
経路上にないと力をうまくキャッチできない。
2.接地のタイミングで股関節をブロックできていない
…クッションが力を吸収してしまうように、身体も接地時にふにゃふにゃだと力を受け止めることができない。
加えた力を受け止める「体の締め」をしっかりとつくる。
以上が【力の経路】ありきでフォームを考えていく走コーチング法です。
これらを実践することで、多様な選手に対応していくことが可能です。
また、普段自分が使っている手法と組み合わせることでより良い改善策がみつかるかもしれませんね!
投稿者:たけぞうトリプルジャンパー
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
【つま先を前に向ける意識は逆効果かも…】トップ選手から学ぶ、"内転筋"を使った効率的走り方!
クリストフ・ルメートル選手(フランス、25歳)を知ってい...
2017年05月01日
-
ボルトのスタート!10mを上手く走る!
ウサイン・ボルトがチームメイトであるジャマイカ代表男子短...
2016年02月27日
-
メディシンV字スロー
メディシンボールを用いた筋力トレーニング(補強運動)を紹...
2015年10月21日
-
足が速くなる!縄跳びが及ぼす効果とは!?
多くの方が子供の頃にした事ある縄跳び。実はその縄跳びには...
2016年03月28日
-
パウエル スタート1歩目スロー映像
元世界記録保持者パウエル選手のスタートの映像をスローモー...
2015年09月24日
-
冬季トレーニング〜逆立ち歩行〜
今回のオススメ!冬季トレーニングは「倒立歩行」です。 ...
2015年10月15日
-
メディシンボールでジャンプトレ
メディシンボールを使用したプライオメトリックトレーニング...
2015年06月15日
-
譜久里 武のBOXジャンプ
-
【補強におすすめ】下半身のパワー発揮向上に!「ボールキック」
-
ミニハードルで接地時間を短く!ハードルジャンプ
-
陸上800m世界新のレース
-
ミニハードルで足を流さない!3ステップハイニー
-
ハードルを用いたスタート練習
-
このドリルで重心移動を覚えよう!マークドリル「ストップ」
-
山縣選手VSブレイク選手
-
腕振りの修正方法
-
ラダーを上手く使おう!スラロームジャンプ
-
ボルト S〜4歩の動き
-
コニカミノルタ式レース当日グッズ
-
【重心をスムーズに移動させる】マークドリル「ストップ」
-
【体幹・肩甲骨周りの機能的強化に】冬季におすすめのサイドハンドウォーク
-
【筋トレ後に最適!】筋肉に刺激を与えるフィジカルステップ
-
【走幅跳・三段跳】着地練習
Category New/カテゴリー新着情報
- 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
- 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
- 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
- エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
- 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球