• SPORTS CROWD ロゴ
  • - アスリートの練習法や、日々のトレーニング、栄養・医療など専門家の知識を集めた、スポーツの新しい楽しみ方を提供する 【スポーツ横断型WEBメディア】 -

  • スポーツクラウド【スポーツ横断型WEBメディア】
  1. HOME
  2. 知識
  3. ケガ

【運動前のストレッチがNGは本当?】 ウォーミングアップにおけるストレッチの考え方

  • 投稿者:ガジュマルくんフィジカルコーチ

【運動前のストレッチがNGは本当?】 ウォーミングアップにおけるストレッチの考え方
<スポーツクラウド直営>走りのプライベート指導はコチラ

【運動前のストレッチがNGは本当?】 ウォーミングアップにおけるストレッチの考え方

「運動前の静的なストレッチはパフォーマンスを低下させる」
聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?

「ちゃんとストレッチをしてから練習をしましょう」
という時代から、
「運動前は静的なストレッチではなく、動的なストレッチを行いましょう」
という考え方が一般的になってきました。

この根拠となっているものの一つが、
“60秒以上の静的ストレッチングはパフォーマンスを損なう”
とした研究です(Kayら、2012)。


しかし、ここで気になるのは60秒以内の短い静的ストレッチもパフォーマンスを損なうことにつながるのかどうか、ということです。


【6秒間の静的なストレッチは、筋出力を向上させる!】
これに関して、6秒間と30秒間の静的ストレッチがどう影響するのかを調べた研究が行われました。

その結果はなんと、
「伸張時間が6秒間では関節可動域は拡大しないものの筋出力は向上し,30秒間では関節可動域は拡大したものの筋出力は低下した。」(谷沢ら、2014)
というものでした。

つまり、30秒間じっくり一部分を伸ばすと筋出力が低下しパフォーマンスを下げることにつながるものの、6秒間であればむしろパフォーマンス向上につながるということです。


【運動前には動的なストレッチと短時間の静的ストレッチを組み合わせよう】
この分野ではまだそれほど研究は多くないため、これからも考え方は変わっていくことがあるかもしれません。
ただ、選手からすれば、どうしても動的なストレッチで刺激をかけにくい筋肉や神経系は存在します。

「運動前の静的ストレッチ=パフォーマンスを低下させるから禁止」
と安易に結論付けるのではなく、

・パフォーマンスを狙いたいとき=短い静的なストレッチと動的なストレッチを組み合わせる

・ケガを防ぎたい=30秒以上の静的なストレッチで筋出力を落としてでも可動域を確実に拡大する(その場合は練習での努力度をコントロールしましょう)

このように、目的に応じて静的ストレッチを使い分けていきましょう!

  • 投稿者:ガジュマルくんフィジカルコーチ

【新着】関連記事

この記事を見た人はこんな記事も見てます。

  • 体幹を安定させて股関節の可動域を広げる「ヒップオープナー」

    体幹を安定させて股関節の可動域を広げる「ヒップオープナー」

    こんにちは、PRPの佐々木です。 今回は肩・股関節...

    2016年02月04日

  • 首と肩のストレッチ

    首と肩のストレッチ

    首の動きと背中の動きを合わせて行うストレッチです。肩こり...

    2015年07月05日

  • ケガした時の応急処置 RICE

    ケガした時の応急処置 RICE

    【ケガをしたら】 スポーツなどで怪我をしてしまった場合...

    2015年03月09日

  • 足の甲の痛みに効く!テーピング編

    足の甲の痛みに効く!テーピング編

    足の甲のテーピングの方法です。 練習量が増え、身体の至...

    2016年01月10日

  • サウナの効果

    サウナの効果

    サウナを健康法として取り入れている方も多いのではないでし...

    2015年06月18日

  • 腰回りのトレーニング&ストレッチに!【リバーストランクツイスト】

    腰回りのトレーニング&ストレッチに!【リバーストランクツイスト】

    腰部をほぐすストレッチをご紹介します! 多くのスポーツ...

    2018年11月04日

  • 【ウォーミングアップにもオススメ】骨盤の柔軟性をあげるエクササイズ

    【ウォーミングアップにもオススメ】骨盤の柔軟性をあげるエクササイズ

    ぜひ皆さんお腹を触っていただきたいのですが お腹周りカ...

    2017年05月05日

  • 立ちくらみが起きる原因

    立ちくらみが起きる原因

  • 腰痛改善 トリガーポイント療法

    腰痛改善 トリガーポイント療法

  • PNFストレッチをご存知?二人組でストレッチをしてみよう!

    PNFストレッチをご存知?二人組でストレッチをしてみよう!

  • 体幹部の安定性を高めるバンド・ブリッジ

    体幹部の安定性を高めるバンド・ブリッジ

  • 3分で解消、小顔になろう!!

    3分で解消、小顔になろう!!

  • 【接地時に足の甲が痛む人へ】足の甲のテーピング

    【接地時に足の甲が痛む人へ】足の甲のテーピング

  • 足がつる…筋肉疲労と水分・栄養不足の疑いアリ!

    足がつる…筋肉疲労と水分・栄養不足の疑いアリ!

  • 誰でも出来る!練習後のケアに「下半身のマッサージ方法」

    誰でも出来る!練習後のケアに「下半身のマッサージ方法」

  • お尻のストレッチ!毎日のストレッチに加えよう

    お尻のストレッチ!毎日のストレッチに加えよう

  • 【シンスプリント対策第三弾!】自宅でふくらはぎをゆるめてみよう!

    【シンスプリント対策第三弾!】自宅でふくらはぎをゆるめてみよう!

  • ウエイト前に必ずチェック!ウエイトに必要な柔軟性を見極めるトータッチ

    ウエイト前に必ずチェック!ウエイトに必要な柔軟性を見極めるトータッチ

  • 肩こり解消ストレッチ②

    肩こり解消ストレッチ②

  • 怪我をした時の練習方法

    怪我をした時の練習方法

  • 太もも裏のストレッチ

    太もも裏のストレッチ

  • サングラスで紫外線対策を

    サングラスで紫外線対策を

  • こんな方法は知らなかった!お尻にカナリ効くストレッチ。

    こんな方法は知らなかった!お尻にカナリ効くストレッチ。

Category New/カテゴリー新着情報

トレーニング
  • 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー
    【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー
    「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細
  • 【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)
    【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)
    アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細
  • 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)
    【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)
    自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細
  • 【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)
    【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)
    自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細
陸上競技
  • 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)
    【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)
    自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細
  • 【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)
    【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)
    自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細
  • 【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意
    【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意
    クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細
  • 【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集
    【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集
    オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細
ケガ・ストレッチ
  • 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】
    下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】
    「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細
  • 下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】
    下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】
    「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細
  • 下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】
    下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】
    「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細
  • 【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識
    【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識
    蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細
サッカー
  • エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]
    エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]
    先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細
  • 【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング
    【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング
    2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細
  • 【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング
    【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング
    欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細
  • 【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】
    【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】
    5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細
栄養・食事
  • 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点
    【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点
    クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細
  • 【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】
    【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】
    色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細
  • 【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能
    【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能
    お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細
  • 【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」
    【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」
    普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細
野球
  • 【肩甲骨に効果大!!】前田健太投手が行うマエケン体操をやってみよう!
    【肩甲骨に効果大!!】前田健太投手が行うマエケン体操をやってみよう!
    ドジャースの前田健太投手が行っている「マエケン...詳細
  • 【肩甲骨が動かないと肩に負担!】野球の調査で分かった肩甲骨とその周辺筋の重要性
    【肩甲骨が動かないと肩に負担!】野球の調査で分かった肩甲骨とその周辺筋の重要性
    肩を痛める選手と肘を痛める選手の違い 同...詳細
  • 「投げる」動作中、肩の内部では何が起こっているのか?
    「投げる」動作中、肩の内部では何が起こっているのか?
    野球のみならず人間の一般的な動作に含まれる「投...詳細
  • 【ヤクルトスワローズ】秋季キャンプのトレーニング
    【ヤクルトスワローズ】秋季キャンプのトレーニング
    体力向上をメインとした「サーキットトレーニング...詳細
コラム
  • 箱根駅伝の区間賞の10人中7人が履いていたシューズ!!
    箱根駅伝の区間賞の10人中7人が履いていたシューズ!!
    今回も箱根駅伝大盛り上がりでしたね。 そんな選手達の頑張りを支える、あるアイテムがあったんです。 それは「NIKE Zoom Vaporfly 4% Flyknit」というランニングシューズです。...詳細
  • 【歯のケアしてますか?】スポーツパフォーマンスと「虫歯」の関係性
    【歯のケアしてますか?】スポーツパフォーマンスと「虫歯」の関係性
    毎日の歯磨き。皆さんはしっかりケアしていますか? 今回はスポーツパフォーマンスと「虫歯」の関係性をお伝えしたいと思います。 【歯は再生しない!】  スポーツ選手が筋肉痛やケガをした時に、...詳細
  • 【トレーニングに必須の知識!】最大筋力を高める4つの方法
    【トレーニングに必須の知識!】最大筋力を高める4つの方法
    瞬発系の種目を行っている選手には欠かせない最大筋力を高めるトレーニング。 最大筋力の発揮には、フリーウエイトでのトレーニングを組んでいる選手が多いかと思いますが、その中でも皆さんはどのような方法...詳細
  • 【海外大学が証明!】目標達成率が劇的に上がる、3つの事前準備とは②「行動可能性」
    【海外大学が証明!】目標達成率が劇的に上がる、3つの事前準備とは②「行動可能性」
    目標達成率をあげるMACの法則【前回の続き】について書いていきたいと思います。 前回のおさらい:【MACの法則とは何か?】 MACの法則とは、アイントホーヘン大学がメタ分析によって証明した、目...詳細

Category/カテゴリー

Sponsor/スポンサー

COPYRIGHT (C) SPORTS CROWD All Rights Reserved