世界陸上直前!パウエルの練習
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投稿者:窪田 望都100mマスターズ日本記録保持者
世界陸上直前!パウエルの練習
8月22日(土)に北京世界陸上が開幕するにあたって、ジャマイカチームが日本の鳥取で調整練習を行っています。
注目の男子100mのアサファ・パウエル選手の調整練習で、スタート練習の貴重な映像がありましたので、簡単に分析していきます。
まず目につくのは190㎝の身長がありながら出だしの低い姿勢です。
普通スタートで低く出ようと意識しても大半はブレーキのかかる接地になってしまい、最悪つまずいてしまったり、耐えきれずバランスを崩してしまったりします。
しかしパウエル選手は物凄い低い姿勢から飛び出しても一切潰れていません。
その理由の一つは、股関節の可動域が広いという所にあると思います。
上半身をうまく使って股間節の動きと連動させ、左右の脚を大きくしっかり引き上げ、前から後ろの方向に力を加えながら地面をしっかりプッシュ。可動域の左右差もあまりないので、推進力がしっかり出ていますね。
身長も190㎝あるので、その動きが出来るとストライドは物凄く大きくなります。
身体のキレも出てきているように見えますし、北京世界陸上ではどのように仕上がった走りを見せてくれるのか非常に楽しみです。
ただガムシャラに脚を回すのではなくて、地面をしっかりとらえてプッシュ。接地時につま先を落とさず股間節で脚を引き上げて切り替える。
この基本的なスタートの技術が集約されている世界一綺麗なスタートのパウエル選手の映像を見て、皆さんも練習の参考にしてみてはいかがでしょうか?
[映像は「20pregreatrun16」様の作品です]
筆者
窪田望都(くぼたもと)
*陸上競技選手(100m:10秒46)
国士舘大学出身。大学時代は4×100mR、1走のエキスパートとして日本選手権リレー3位に貢献。
投稿者:窪田 望都100mマスターズ日本記録保持者
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