上半身の安定性を高める!肩甲骨周りを強化する動的トレーニング
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
投稿者:荒川優元100m選手:スプリントコーチ
上半身の安定性を高める!肩甲骨周りを強化する動的トレーニング
先日書いた「フレーザー補強」の記事では、
スピードをコントロールするための”止める”力の重要性を解説しました。
(http://sports-crowd.net/detail.php?no=2319)
今回はその上級編で「肩甲骨や腕周りを強化するための補強」です。
なかなか鍛えづらいこれらの部分を効率的にトレーニングすることができ、腕振りや上半身のバランスを向上させることができます。
二人がベストですが、腕立てのような状態で一人でも行うことができます。
一人で行う際は、ベンチに足を置くなどして高さを出してやると負荷が高まります。
【方法】
・ミニハードルを、動画のように肩幅より少し広めの間隔で縦に2台置きます。
・もう一人の人に足首を持って上げてもらい、用意をする。
(一人でも可能)
・30秒間で、できるだけ速く左右を行き来する(目安は3分レストで3セット)。
※必ず右に向かうときは右手から動かす。そのため、中央では左右の手が一回ずつつくが両サイドではもう一回多くつける(一回分その場でたたくことになる)。
【ポイント】
・指や腕で動かすのではなく、腕の根本である肩甲骨から動かす意識で行う。
・接地中は肘の曲げ伸ばしをあまり使わない。
・手首を痛めないよう、手袋をして行う。
・ミニハードルを倒さないように体をうまく使って行う。
・肩に力を入れすぎない、結果的に速くできません。
動画を見て腰が下がっているのが気になった方がいるかもしれません。
スタビライゼーションのようにかかとから頭までを一直線にしようと体幹を固めると、体幹のトレーニングにもなります。
一方、動画のように腰を落とすと、より肩甲骨周辺筋への負荷が高まります。
(腰椎分離症など腰にケガがあったり、違和感が出たらやめましょう)
目的に応じて使い分けてみてください。
この動画は「Sports Crowd」の作品です。
***********************************************
筆者:
荒川優(あらかわゆう)
☆大学陸上コーチ(100m:10秒5)
筑波大学出身。大学コーチとして就任後、1年で全員の自己ベストを更新。
オリンピック選手や代表レベルの選手からも高い支持を受けている。
➣2010ニュージーランド・オタゴオープン 準優勝
***********************************************
投稿者:荒川優元100m選手:スプリントコーチ
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-

【やる意味を知って行おう!】ハードルジャンプの効果
陸上のドリルとして取り入れられることもあるハードルジャン...
2016年11月02日
-

【驚異のピッチ】オリンピアン土井杏南選手が行う高速ステップトレーニング
土井杏南選手は女子100mの高校記録保持者で、高校2年時...
2017年02月08日
-

【短距離スピードの向上に】バウンディングドリルの目的とポイント
陸上競技をやっている方であれば、「バウンディング」につい...
2017年05月27日
-

【分析してみよう!】人類最速ボルト選手のミニハードルドリル
今回はウサイン・ボルト選手のスプリントドリルをご紹介しま...
2017年02月03日
-

ハードル 股関節補強
ハードルを使用しての股関節の補強について紹介します。 ...
2015年05月04日
-

スロートレーニングで低回数で高効果のトレーニング!中殿筋を鍛える!
今回はランナーの方は必見ですが、身体を鍛えたい方や健康維...
2016年04月28日
-

【名門コニカミノルタ式】骨盤歩きで腹筋・股関節の強化
駅伝やトラックレースの名門、コニカミノルタの練習方法です...
2016年10月03日
-
朝原宣治選手VS吉田光一郎選手
-
スポーツ強豪校「埼玉栄」のハードルトレーニング!
-
400m女王vs1500m女王
-
【走り幅跳び】正しい角度と動きを身につける練習方法
-
普段のウォーキングにも使える!「競歩の基礎」2 ~腕ふりとねじれの技術~
-
フライングしないフォームの習得
-
【男性顔負け】ジーターの筋トレ
-
ボルトの補強を覗く
-
福島千里 スタートダッシュ練習
-
トータッチウォーク
-
【キレのある動きを求めて】素早い動きの獲得に!「ステッピングトレーニング」
-
強豪校のトレーニング 岡崎城西高のプレート補強
-
【スタート時の爆発力を養う】メディシンボールを使った「スタートイメージトレーニング」
-
目指せ桐生選手!コントロールテスト〜メディシンバック投げ〜
-
ハンマーウォーク
-
【コントロールテスト】スピードや跳躍力アップにつながる!【立ち五段跳び】
Category New/カテゴリー新着情報
【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細
【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細
【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細
【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細
【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細
【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細
【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細
下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細
下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細
【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細
【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細
【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細
【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細
【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細
【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細
【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球











