高平慎士直伝!スタートダッシュの考え方
高平慎士直伝!スタートダッシュの考え方
福井県陸上競技場リニューアルメモリアルセレモニーにおいて開催された高平慎士選手による陸上競技クリニック。
今回は高平選手がスタートダッシュ、走り方、走りについての考え方についてお話している映像です。
前半は高平選手が考える走り方。後半はスタートの構え方についてです。
それでは前半について。
人間にはスタートが得意、中間疾走の加速力が売り、後半まで走りきれるなど自分の長所があると思います。逆に短所も持っていると思います。
よく中学生、高校生はスタートが苦手です。スタートが速くなりたいです。など、ある特定の部分に考えが固まりがちです。スタートは100mのうち、5パーセント程度の重要度といいます。残りの95パーセントを伸ばせる方法を考えたほうがトータルで速くなれるのではないかという考え方です。
もちろんスタートは短距離走において重要な部分で、速い方が良いに決まっていますがスタートが速いから100mすべて速いということとは言い切れません。
スタートについて追及することも大切ですが、トータルで速い方法を見つけて練習をしていくことが大切になります。
次にスタートの構えです。
高平選手は過去にアメリカのトム・テレツ氏から指導を受けていました。トム・テレツ氏はアメリカの短距離・走幅跳選手であるカール・ルイスを指導した名手です。
トム・テレツ氏の論文では前足の膝の角度が90度になるような位置で前足の位置を決める。前足の膝の先端がスタートラインに乗るような位置で構え、胸が地面と平行になるように構えることが重要といいます。
さらにセットの瞬間に後ろ足のかかとをブロックから浮かせるようにしています。ピストルがなった瞬間に後ろ足のかかとでブロックを踏むことでスタートで勢いを意識的につける癖をつけているとのことです。また、前足の角度は一歩目が出た時に足先から頭まで一直線になる角度で出れるようにすると人間の体の構造が上手く使える角度だとおっしゃっています。
何度も映像を見て高平選手がおっしゃっていることを理解した後に自分の身体で実践してみましょう!なにかコツがつかめる人がいるかもしれません!
藤光謙司選手(ゼンリン・200m歴代2位:20秒13)や北京五輪4×100mリレー銅メダリストの高平選手のようなスタートが身に着くように練習していきましょう!
この映像は「福井陸協」様の作品です
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