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短距離選手におけるジャンプトレーニングの意義

  • 投稿者:たけぞうトリプルジャンパー

短距離選手におけるジャンプトレーニングの意義
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短距離選手におけるジャンプトレーニングの意義

体力測定としてよく用いられる、垂直跳・立幅跳・立5段跳。

これらは、短距離・跳躍・投擲など、瞬発力が求められる種目に必須なトレーニングとしても、よく知られています。

特に短距離においては、加速の勝負区間である「30m」までに、この無酸素パワーが最も必要となります。
しかしそのように語られてはいるものの、このような体力的な側面は、技術的側面に比べて、視覚的にピンと来ないため、わかりづらいものだと考えます。

今回は、そのような選手たちのために、実際に得られている研究データを用いながら、30m疾走と無酸素パワーの関係について書き、普段よく行っている無酸素パワートレーニングの意義を理解できるようになれば幸いです。

この研究では、30mの疾走能力と無酸素パワー(瞬発的ジャンプやメディシンボール投げ)との間に強い関係があるということが実際に示されました。

2つの間になぜ強い関係がみられたのでしょうか。

【理由】
・ずばり、30mの疾走に必要な能力=無酸素パワー
であるからです。
・0からのパワー発揮ほど、無酸素パワーは必要となる。

これが、30mの疾走能力が高いほど、無酸素パワーのトレーニングで良い結果が得られた理由です。
100mを速く走れるかどうかは、加速区間にどれだけスピードをあげることができるのかが重要であり、この「30m」によって勝負が決まります。

また、この研究によれば、日本人トップ100m選手の疾走は後半股関節の開きが徐々に大きくなってくることから、スピードがあがった後は、股関節・肩関節の柔軟性が必要であるということを示唆しています。

このような研究結果から、陸上短距離選手が無酸素パワートレーニングを行うことは非常に重要であり、特に、垂直跳・立幅跳・立五段跳がよく用いられているのは自重のみでどこでも行える上にトレーニングで得られる効果が大きいからではないでしょうか。

体力トレーニングはなかなか効果が見えづらい部分もあると思いますが、日々の積み重ねが爆発的なスタートにつながります。
これからの冬季練習でも、積極的に取り入れていきましょう!

  • 投稿者:たけぞうトリプルジャンパー

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