普段のウォーキングにも使える!「競歩の基礎」1

普段のウォーキングにも使える!「競歩の基礎」1
陸上競技のひとつである競歩。最近少しずつ知られてきてはいますが、やはりまだまだ。陸上のTシャツでも『走・投・跳』とはあるのに、なかなか『歩』が入っているものは見ません…。印象も『腰がくねくねするやつ』、『競技時間がひたすら長い』といったものではないでしょうか。
また競技人口や指導者も少なく、競歩をはじめる人にとっては独学でやらざるを得ないことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、そんな人でも競歩が上達するようになるための競歩の基本を書いていきたいと思います。
まずやるべきこと!それは基本の姿勢を知って身体に覚えさせることです。
その基本の姿勢とは、“背筋を伸ばして腰の位置を高く保ち、丁度へその位置を糸か何かで引っ張られているようなイメージでお腹を前に出すこと”です。
単に言葉を並べるだけでは意識しにくいと思うので、順を追って説明していきます。
背筋を伸ばして腰の位置を高く保ち…①
丁度へその位置を糸か何かで引っ張られているようなイメージでお腹を前に出す…②
としましょう。
まず①です。いつも通りに立ってみてください。緊張しなくて大丈夫です、何も考えずリラックスしてやりましょう。
どうでしょう。背筋はのびていますか?
のびていない場合は、深呼吸をするときの動作を思い出し、つま先立ちになるくらい腕をできるだけ高く『ぐぐぐぐぐ~っ』とあげましょう。
自然と背筋も伸びて腰の位置も高くなるはずです。その後腕をパッと下げます。
これで①の部分は完成です。
その感覚を保ったまま、次の②についてやっていきましょう。
確認の意味でもう一度深呼吸の動作を行い、①を思い出してください。
そこから今度は、お腹だけを前に出します。
そのときのイメージとして、まず自分のへその緒の部分に糸が垂れていると想像しましょう。その糸を自分の手で引っ張り、それにつられて自分の糸のついたお腹も前に行くという感じで行うとやりやすいです。
できましたか?これが競歩の姿勢なんです。少し特殊な姿勢だということがお分かりいただけたことでしょう。
これは、独学ではなかなか習得しにくいものだと思いますので、ぜひ意識していただけたらと思います。
競歩はこの姿勢が基本にあるということを忘れないでください。
注意点としては、②に関して、決して“お尻を出す”というイメージではないということです。
そうすると、背筋も曲がってしまうし腰も引けてしまい、全く違うフォームになってしまいます。
何度も言いますが、糸か何かでお腹を引っ張られているようなイメージをしましょう。
これができずに競歩は速く歩けません!早く身体に覚えこませるために日常の姿勢から意識するといいでしょう。
綺麗な姿勢でいると、競技面の上達も期待できるだけでなく見栄えもいいですよ!
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