【年度末の飲み会に】アスリートは知っておきたいお酒との付き合い方
【年度末の飲み会に】アスリートは知っておきたいお酒との付き合い方
普段お酒(アルコール)が好きでよく飲まれる方も多いと思います。
私もお酒は好きですし、試合の後の打ち上げや祝勝会などでも飲む機会が多いです。
3月は年度末なので、仕事上でも飲む機会が増えているかもしれません。
ただ、アスリートはアルコールを飲む際にいくつか気をつけなければならないことがあります。
①体づくりと疲労回復効果が低下!?
「お酒を飲みすぎると肝臓に悪い」というのは聞いたことがあると思います。肝臓は、体づくりと疲労回復を行う大切な臓器です。ところがアルコールが体内に入ると、体づくりと疲労回復を後回しにして、まずアルコールの処理を優先的に行うようになるのです。
これはアスリートにとっては致命的。また、お酒を飲むと肝臓が糖を分解できずに低血糖となり、お腹が空くという現象も起こるため、いつもより余分に食べてしまう可能性もあります。体重コントロールが重要なアスリートにとっては大問題です。
②必要な水分が不足する
アルコールを摂取する上でもう一つ大切なのが、水分補給です。アルコールの分解物である「アセトアルデヒド」という物質は、人体にとっては毒。あの悲劇的な二日酔いは、実はこの物質のせいなのです。体はアセトアルデヒドを酢酸に変えて体内に出そうとします。大量にビールを飲む人が「ちょっとスイマセン」と何度もトイレに立つ理由はまさにこれ。この状態で水分補給を怠ると、脱水になってしまいます。脱水になると筋肉に十分な栄養が回らなくなるため、これもアスリートにとって嫌な話ですね。
③ケガの急性期など炎症がある方は要注意
さらに追い打ちをかけると、アルコールを飲むと血液の循環がよくなるので、怪我などで体に炎症がある場合は治りが遅くなることも。また、アルコールの分解にはビタミンも消耗されるので、ビタミンB群を中心に、多く摂取しておかなければなりません。
ここまで散々マイナス要素ばかり述べましたが、適量のアルコールは良い意味で食欲増進効果や血行促進効果があると考えられます。アルコールのいちばんの利点は、「ストレス解消」ではないでしょうか。ストレス解消の為には自分のペースでゆっくりお酒を楽しむことが一番です。
トレーニングで筋肉にダメージを与えた日はお酒を控えるなど、自分の体と相談しながらお酒と付き合っていきたいですね。
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
【スポーツ選手タイプ別】味噌汁のベストな具材
日本人にとって当たり前のように飲まれているお味噌汁。 ...
2016年10月16日
-
集中力を高める食事法
集中力を高める為の食事法です。集中力を高めたいシーンとい...
2015年05月14日
-
アスリートにおすすめ!お餅の栄養と効能
12月ももうあと少しで終わりですね。お正月になると、おせ...
2016年12月27日
-
「筋肉」をつける為の食材5選
筋肉に効く食材その1:「牡蠣」 牡蠣に含まれる亜鉛は、...
2015年04月09日
-
砂糖とブドウ糖と果糖…違いは?
砂糖とブドウ糖と果糖、それぞれ似ているけれど違いって何だ...
2015年07月05日
-
スポーツにどう影響する?炭酸飲料の健康に関する謎
コンビニや自販機などで簡単に手に入る、甘くて美味しい炭酸...
2016年03月19日
-
ただ美味しいだけじゃない!マヨネーズの意外な栄養と効能
ポテトサラダやツナマヨおにぎり、また野菜に直接かけるなど...
2016年09月01日
-
【抗酸化作用で疲労回復にもおすすめ】これからが旬のシャケを食べよう!
-
砂糖とブドウ糖と果糖…違いは?
-
大腿筋膜張筋をタオルを使ってストレッチ!(ももの横)
-
夏バテを防ぐ水分補給
-
安眠・快眠につながる栄養素【トリプトファン】
-
【アスリートの間食に!】“天然のサプリメント”アーモンドの栄養
-
最強のプロテイン!?
-
数あるスポーツドリンク。ナンバーワンドリンクは!?
-
内臓疲労とスポーツ
-
【練習後の栄養補給に!】コンビニで買えるおススメ食品④「サラダチキン」
-
たまごってこんなにすごい!たまごが身体に及ぼす効果!
-
お酒とスポーツの関係
-
驚き!【ごま】の栄養
-
疲労を溜めない体に!疲労回復にトマトジュース
-
膝痛改善 ストレッチ
-
【たった一枚でこんなにも栄養が?!】おにぎりを食べるなら海苔付きにしよう!
Category New/カテゴリー新着情報
- 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
- 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
- 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
- エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
- 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球