内臓疲労とスポーツ
![内臓疲労とスポーツ](http://hirogon-takatsuki.com/wp-content/uploads/2015/04/o0300018911308059104.png)
内臓疲労とスポーツ
長時間の練習後やマラソンなどの試合後は筋肉にダメージが入ります。それと同様に、実は内臓も激しくダメージを受けています。
"内臓疲労"という言葉をご存じでしょうか?内臓の疲れは目で見ることができず、分かりにくいものです。下記のような症状が続く方は内臓疲労を起こしている可能性があります。
・顔や手足がむくむ
・食欲がない。胃もたれを起こす。
・体がだるく、やる気が起きない。
・寝ても疲れが取れない
・下痢のようにお腹の調子が悪い。
内臓と一言で言っても消化器官である胃腸と腎臓、肝臓とに別れますが、安静時には全体の40%ほどの血流があるところが、運動時には5%ほどに減ると言われています。激しく動く筋肉の方へ血流が集中するからです。
血液を通して栄養分と酸素が運ばれて老廃物は排出されています。運動している間は、普段以上に栄養も酸素も必要なわけで、優先して筋肉に血液が回ります。その分、胃腸への血流は減る。結果的に活動するための栄養も酸素も少なくなることになります。
一方運動中は疲労物質や老廃物が発生しますから、ろ過器官である腎臓や肝臓も非常に忙しい。レース中だとアドレナリンも出ますし、興奮、緊張した状態になりますから、消化器官のところがいっぱいいっぱいの状態です。
また、激しい運動を長く行うことで内臓が揺れ続け、ダメージを受けてしまいます。
では内臓疲労を回復させる為にどうすれば良いでしょうか。それにはやはり食生活が大切になります。
運動中は発汗によって体内の水分がどんどん失われるので、なるべく水分をこまめに摂取し、血流を良くしてあげましょう。ただし冷え過ぎたドリンクは控えましょう。
また運動後、30分以内に蛋白質と糖分を摂取するのも回復には重要と言われています。30分以内に牛乳など乳製品を取ると血流も増加するという研究報告もあります。
普段から十分な栄養や鉄分を意識して、いろいろな食品をバランスよく食べましょう。内臓が疲れていると感じた時は、脂っこいものは避け、消化の良いメニューに変更してみて下さい。必要な栄養としては、肉体疲労にはビタミンB群が良いですが、内臓疲労にはアミノ酸が良いとのこと。
内臓の揺れに関しては、体幹をしっかり鍛えることで筋肉が支えとなり内臓の揺れを軽減させてくれます。またランニングの際は、なるべく上下動の少ないフォームで走るように心がけてみて下さい。
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
試合にカツ!
試合に勝つとカツを掛け合わせて、試合前にカツ丼を食べて「...
2015年04月18日
-
身体にキレを出したいアスリートに!クレアチンの効果
皆さん、クレアチンって知っていますか?知られているようで...
2016年04月29日
-
【大人気】サラダチキンに新味が続々登場!
スポーツクラウドでも以前、紹介した「サラダチキン」! ...
2016年07月04日
-
試合前日の食事
試合前日は、エネルギー源となるグリコーゲンを筋肉と肝臓に...
2015年04月28日
-
水分の摂取量とタイミング
▽どれくらい水分をとればいいの? 環境や体調の変化に...
2015年04月11日
-
はちみつレモン漬けの効果
いつの時代でもスポーツの休憩中にはちみつレモンを食べる...
2015年05月11日
-
菜食主義のメダリスト
ケニアの長距離ランナーたちは厳格なベジタリアンではないも...
2015年06月20日
-
プロテインの飲み方 練習後
-
筋肉スナックを作ろう!エナジーバイツの作り方
-
【身体能力の向上に!】クレアチン摂取のポイントと注意点
-
筋トレ飯!セブン風サラダチキン☆
-
【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点
-
夏バテ対策〜食事②〜
-
卵と体の関係 part2
-
『朝食』はウォーミングアップ!
-
暑い日の栄養補給は蕎麦!【蕎麦の栄養価】
-
『コンビニ飯で夏バテ対策』初夏はこの3つがお勧め!『疲労回復にも◎』
-
【実はアスリートに嬉しい効果がたくさん】さつまいもの栄養
-
【卵黄は本当に高脂質?】スポーツ選手にとっての、卵黄の意義
-
トレーニング中にエネルギー切れを感じたら!【BCAA】!
-
【運動時の集中力を高めたい方へ】分岐鎖アミノ酸(BCAA)の期待できる効果について②
-
【疲労回復&ダイエット】栄養満点である「干し芋」の栄養素について
-
砂糖水でモチベーションアップ!?
Category New/カテゴリー新着情報
- 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
- 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
- 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
- エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
- 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球