• SPORTS CROWD ロゴ
  • - アスリートの練習法や、日々のトレーニング、栄養・医療など専門家の知識を集めた、スポーツの新しい楽しみ方を提供する 【スポーツ横断型WEBメディア】 -

  • スポーツクラウド【スポーツ横断型WEBメディア】
  1. HOME
  2. トレーニング
  3. 陸上競技

下り坂の走り方・効果

  • 【関連ワード】
  • 下り坂
  • 2015年09月03日

  • 投稿者:窪田 望都100mマスターズ日本記録保持者

<スポーツクラウド直営>走りのプライベート指導はコチラ

下り坂の走り方・効果

登り坂に比べると心肺への負担は大きく軽減される下り坂での走りですが、着地衝撃について言えば平地で体重の3倍と言われているのに対し下り坂では体重の5倍とかなりの負荷がかかります。

下り坂を走る上で気をつけておきたいポイントは
1.姿勢
2.視線
3.体重移動
4.腕振り
の4つです。
その1つ1つを説明していきます。

1.姿勢

下り坂を走る際に注意したいのはブレーキをかけてしまわないこと。
ブレーキをかけようとすると自然と身体は後ろに傾きのけぞるような姿勢になってしまい、膝や腰への負担がより増してしまう可能性が高くなりますし、速く走る練習としては全く意味がないものになってしまいます。
そこで下り坂を走る際の姿勢としては坂の傾きに逆らわず、身体の重心を前へ前へと意識するだけでも自然と脚は出やすくなり、少ない力で前に進む走りが出来ます。
この意識は短距離走で言うと、加速区間の動きに当てはまるので、そのようなイメージで行っていただくと更に効果は上がります。

2.視線

下り坂を走る際の視線は前方より少し下を見るイメージを心がけて下さい。
前もしくは上を見るとあごが上がってしまい、あごが上がってしまうとお尻が引けて姿勢が崩れてしまいます。、あごを引いて(引くことを意識しすぎるのもNGです)前方をリラックしして見つめる意識を持って走ってみてください。

3.体重移動

下り坂を走る際の体重移動のポイントは、着地時に素早く重心を前へ前へ持っていくことを意識することが重要になってきます。
自然と前へ進む力を利用するイメージを持てば、蹴りの少ないより小さな力で前へ進む走りが出来るようになります。そうすれば足の無駄な軌道が無くなり、スムーズな足の切り替えも可能になります。

4.腕振り

下りの走りの腕振りは、登りの腕振りとは反対で肘の角度を狭くすることを意識してコンパクトな腕振りを心がけて下さい。
スピードが出るので上半身に力が入りがちですが、足の動きのタイミングに腕振りを合わせるぐらいの気持ちでも大丈夫だと思います。タイミングだけはズレないように意識してください。
そうするとリズムに乗った走りになってきて、スムーズにスピードを上げる感覚がわかるようになってきます。

今説明した4点をしっかり意識して下り坂を走った後は、下り坂が得た感覚をそのままに平坦な道でも走ってみてください。

[映像は「Sprint Uttf」様の作品です]

筆者
窪田望都(くぼたもと)  
*陸上競技選手(100m:10秒46)
国士舘大学出身。大学時代は4×100mR、1走のエキスパートとして日本選手権リレー3位に貢献。

  • 投稿者:窪田 望都100mマスターズ日本記録保持者

【新着】関連記事

この記事を見た人はこんな記事も見てます。

  • 200m世界10傑

    200m世界10傑

    200mの世界歴代10位までの映像です!! わかりにく...

    2015年04月06日

  • 白人最速選手から学ぶ、

    白人最速選手から学ぶ、"内転筋"を使った効率的走法!

    クリストフ・ルメートル選手(フランス、25歳)を知ってい...

    2016年01月18日

  • サンヤリチャーズ・ロスの練習

    サンヤリチャーズ・ロスの練習

    前回のアリソン・フェリックスの練習風景は参考になったでし...

    2015年09月19日

  • 【下半身&バネの強化】上半身と下半身を連動させる!「ハードルジャンプ」

    【下半身&バネの強化】上半身と下半身を連動させる!「ハードルジャンプ」

    今回はハードルジャンプを行うことで期待できる効果について...

    2019年02月16日

  • 腕振りの修正方法

    腕振りの修正方法

    短距離走のスタート直後や、競り合った時に肩に力が入ってし...

    2015年07月24日

  • 福島千里 スタートダッシュ練習

    福島千里 スタートダッシュ練習

    【筆者】 窪田 望都 100m 10秒46 2...

    2015年04月06日

  • 冬季トレーニング〜逆立ち歩行〜

    冬季トレーニング〜逆立ち歩行〜

    今回のオススメ!冬季トレーニングは「倒立歩行」です。 ...

    2015年10月15日

  • ミニハードルで接地時間を短く!ハードルジャンプ

    ミニハードルで接地時間を短く!ハードルジャンプ

  • ボルト S〜4歩の動き

    ボルト S〜4歩の動き

  • 【世界最速の男】ボルト選手が指導する【5つの練習法】

    【世界最速の男】ボルト選手が指導する【5つの練習法】

  • 強豪校のコアトレーニング

    強豪校のコアトレーニング

  • 普段のウォーキングにも使える!「競歩の基礎」1

    普段のウォーキングにも使える!「競歩の基礎」1

  • 高野進さんによる走り方講座②

    高野進さんによる走り方講座②

  • 世界室内選手権から見るスタートの極意

    世界室内選手権から見るスタートの極意

  • 陸上競技の強豪校「洛南高校」による走りに近づけたBOXジャンプ

    陸上競技の強豪校「洛南高校」による走りに近づけたBOXジャンプ

  • 桐生選手はなぜ速い?

    桐生選手はなぜ速い?

  • スタート動作「崩す・支える」

    スタート動作「崩す・支える」

  • フレキハードルランニング

    フレキハードルランニング

  • 坂道トレーニングのバリエーションに!【坂道スピードバウンディング】

    坂道トレーニングのバリエーションに!【坂道スピードバウンディング】

  • スナッチ 115kg

    スナッチ 115kg

  • 【股関節・体幹の強化に】ハードルを使った空中ランニング

    【股関節・体幹の強化に】ハードルを使った空中ランニング

  • 100m選手においてストライドを落とさずピッチを向上させた事例研究

    100m選手においてストライドを落とさずピッチを向上させた事例研究

  • 【まっすぐ振るのは逆効果かも…】腕をまっすぐ振って「速くなる人」と「速くならない人」の違いとは?

    【まっすぐ振るのは逆効果かも…】腕をまっすぐ振って「速くなる人」と「速くならない人」の違いとは?

Category New/カテゴリー新着情報

トレーニング
  • 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー
    【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー
    「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細
  • 【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)
    【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)
    アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細
  • 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)
    【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)
    自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細
  • 【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)
    【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)
    自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細
陸上競技
  • 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)
    【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)
    自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細
  • 【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)
    【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)
    自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細
  • 【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意
    【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意
    クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細
  • 【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集
    【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集
    オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細
ケガ・ストレッチ
  • 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】
    下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】
    「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細
  • 下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】
    下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】
    「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細
  • 下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】
    下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】
    「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細
  • 【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識
    【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識
    蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細
サッカー
  • エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]
    エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]
    先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細
  • 【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング
    【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング
    2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細
  • 【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング
    【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング
    欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細
  • 【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】
    【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】
    5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細
栄養・食事
  • 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点
    【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点
    クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細
  • 【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】
    【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】
    色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細
  • 【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能
    【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能
    お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細
  • 【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」
    【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」
    普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細
野球
  • 【肩甲骨に効果大!!】前田健太投手が行うマエケン体操をやってみよう!
    【肩甲骨に効果大!!】前田健太投手が行うマエケン体操をやってみよう!
    ドジャースの前田健太投手が行っている「マエケン...詳細
  • 【肩甲骨が動かないと肩に負担!】野球の調査で分かった肩甲骨とその周辺筋の重要性
    【肩甲骨が動かないと肩に負担!】野球の調査で分かった肩甲骨とその周辺筋の重要性
    肩を痛める選手と肘を痛める選手の違い 同...詳細
  • 「投げる」動作中、肩の内部では何が起こっているのか?
    「投げる」動作中、肩の内部では何が起こっているのか?
    野球のみならず人間の一般的な動作に含まれる「投...詳細
  • 【ヤクルトスワローズ】秋季キャンプのトレーニング
    【ヤクルトスワローズ】秋季キャンプのトレーニング
    体力向上をメインとした「サーキットトレーニング...詳細
コラム
  • 箱根駅伝の区間賞の10人中7人が履いていたシューズ!!
    箱根駅伝の区間賞の10人中7人が履いていたシューズ!!
    今回も箱根駅伝大盛り上がりでしたね。 そんな選手達の頑張りを支える、あるアイテムがあったんです。 それは「NIKE Zoom Vaporfly 4% Flyknit」というランニングシューズです。...詳細
  • 【歯のケアしてますか?】スポーツパフォーマンスと「虫歯」の関係性
    【歯のケアしてますか?】スポーツパフォーマンスと「虫歯」の関係性
    毎日の歯磨き。皆さんはしっかりケアしていますか? 今回はスポーツパフォーマンスと「虫歯」の関係性をお伝えしたいと思います。 【歯は再生しない!】  スポーツ選手が筋肉痛やケガをした時に、...詳細
  • 【トレーニングに必須の知識!】最大筋力を高める4つの方法
    【トレーニングに必須の知識!】最大筋力を高める4つの方法
    瞬発系の種目を行っている選手には欠かせない最大筋力を高めるトレーニング。 最大筋力の発揮には、フリーウエイトでのトレーニングを組んでいる選手が多いかと思いますが、その中でも皆さんはどのような方法...詳細
  • 【海外大学が証明!】目標達成率が劇的に上がる、3つの事前準備とは②「行動可能性」
    【海外大学が証明!】目標達成率が劇的に上がる、3つの事前準備とは②「行動可能性」
    目標達成率をあげるMACの法則【前回の続き】について書いていきたいと思います。 前回のおさらい:【MACの法則とは何か?】 MACの法則とは、アイントホーヘン大学がメタ分析によって証明した、目...詳細

Category/カテゴリー

Sponsor/スポンサー

COPYRIGHT (C) SPORTS CROWD All Rights Reserved