【短距離選手向け】下り坂のトレーニングのポイントと効果
【短距離選手向け】下り坂のトレーニングのポイントと効果
今回は下り坂の走行の仕方と効果について紹介します!
登り坂に比べると心肺への負担は大きく軽減されますが、着地衝撃についていえば平地で体重の3倍といわれているのに対して下り坂では体重の5倍とかなりの負荷がかかります。
下り坂を走行するのに気をつけておきたいポイントは
1.姿勢
2.視線
3.体重移動
4.腕振り
の4つです。それでは、その1つ1つをご説明していきます!
【1.姿勢】
下り坂を走る際に注意したいのはブレーキをかけてしまわないことです。
ブレーキをかけようとすると自然と身体は後ろに傾きのけぞるような姿勢になってしまい、膝や腰への負担がより増してしまう可能性が高くなりますし、速く走る練習としては全く意味がないものになってしまいます。
そこで下り坂を走る際の姿勢としては坂の傾きに逆らわず、身体の重心を前へ前へと意識するだけでも自然と脚は出やすくなり、少ない力で前に進む走りができます。
この意識は短距離走で言うと加速区間の動きに当てはまるので、そのようなイメージで行うとさらに効果が上がります。
【2.視線】
下り坂を走る際の視線は前方より少し下を見るよう心がけましょう。
前もしくは上を見るとあごが上がってしまい、あごが上がってしまうとお尻が引けて姿勢が崩れてしまいます。あごを引いて(引くことを意識しすぎるのもNGです!)リラックスして前方を見つめる意識を持って走ってみてください。
【3.体重移動】
下り坂を走る際の体重移動のポイントは、着地時に素早く重心を前へ前へ持っていくことを意識することが重要になってきます。
自然と前へ進む力を利用するイメージを持てば、蹴りの少ないより小さな力で前へ進む走りが出来るようになります。そうすれば足の無駄な軌道が無くなり、スムーズな足の切り替えも可能になります。
【4.腕振り】
下りの走行時の腕振りは、登りの腕振りとは反対で肘の角度を狭くすることを意識してコンパクトな腕振りを心がけましょう。
スピードが出るので上半身に力が入りがちですが、足の動きのタイミングに腕振りを合わせるぐらいの気持ちでも大丈夫です。タイミングだけはズレないように意識してください。
そうするとリズムに乗った走りになってきて、スムーズにスピードを上げる感覚がわかるようになってきます。
今回ご説明した4点をしっかり押さえて下り坂を走った後は、下り坂で得た感覚をそのまま意識して平坦な道でも走ってみてください!
この動画は「Sprint Uttf」さまの作品です。
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-

【トップ選手の坂ダッシュ】坂のメリットを理解して練習してみよう!
今回は坂ダッシュの有用性について考えていきたいと思います...
2017年04月07日
-

中間疾走ドリル〜Bラン〜
以前紹介したBスキップの応用バージョン「Bラン」の紹介で...
2015年09月22日
-

【スプリント能力向上】軸&バランス強化におすすめ!「スネーク走」
今回は山梨県立桂高等学校の陸上競技部が行っている「スネー...
2019年03月03日
-

階段での片足ケンケン
階段を使っての補強トレーニング 片足ケンケンを紹介してい...
2015年09月30日
-

【スタートダッシュで差をつける】0からのスタートを速くするドリル
今回は、スタートダッシュや走り出しが速くなるドリルを紹介...
2019年04月21日
-

【心理学】トレーニング「直後」の日誌があなたの潜在意識を変える!
練習や試合を振り返ってみて、自分の課題は何かを指摘できる...
2017年03月04日
-

スプリントドリル〜スキップ〜
速く走るためには、地面を蹴ることで地面からの反発を受ける...
2015年04月27日
-
【おすすめアップ】両腕回しステップ
-
銅メダリスト!ベテラン、塚原直貴のウォーミングアップ
-
冬季トレーニング〜スネーク走〜
-
スタート動作「崩す・支える」
-
軸を意識してみよう!ポールを使ったハードルドリル
-
メディシンでスタート練習
-
ブレイクの坂ダッシュ
-
メディシンボールで腹筋を追い込む!体幹トレーニング
-
坂道ハードル
-
ラダーを使って可動域UP!ツイストウォーク
-
重心の移動を前への力に変えてみよう!メディシン投げ
-
ホッピングの脚さばきが身につくトレーニング!
-
陸上800m世界新のレース
-
【重心移動を身に着けよう②】下り坂でのスタート練習4つの方法
-
20年以上破られない世界記録②
-
コリンズに学ぶ100mの極意
Category New/カテゴリー新着情報
【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細
【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細
【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細
【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細
【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細
【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細
【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細
下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細
下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細
【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細
【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細
【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細
【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細
【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細
【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細
【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球











