【シンスプリントの対策&ケア第二弾】膝窩筋をほぐすエクササイズ
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
投稿者:佐々木優一BOC認定トレーナ
【シンスプリントの対策&ケア第二弾】膝窩筋をほぐすエクササイズ
こんにちは、PRPの佐々木です。
今回はシンスプリント対策第二弾ということで、
膝裏の筋肉であるPopliteus(膝窩筋:しつかきん)をほぐすエクササイズです。
膝の動きに大きく影響するのがこの膝窩筋です。
シンスプリントは膝の動きと密接な関係があります。
膝窩筋は知らず知らずのうちにこわばっていることが多く、膝の曲げ伸ばしがギスギスしだしたり、膝の痛みを伴うこともあります。
特にスプリンターやダッシュを伴うスポーツの選手は、膝窩筋の硬化がパフォーマンスやケガに直結してしまうので、必ず行うようにしてみてください。
○目的:
膝の裏にある膝窩筋をリリースすることで膝関節の動き(Screwhome mechanis)をよくする
○方法:
膝の裏にある膝窩筋をボールでセルフマッサージしていく
○効果:
膝の裏にある膝窩筋をリリースすることで膝関節の動きがよくなるので、膝の安定性が増す、もしくはそれができるような環境になる。
これによって他の関節・筋肉が本来の機能通りに動くことができる。
○注意点:
必ず選手が安全にできる所でする。
痛みが出る場合は、一度止めて原因を究明する。
今回出てきた膝の機能、Screwhome mechanismは膝に余計な負担をかけないためにも非常に大事です。
膝のメインのカテゴリーはヒンジ・ジョイント、つまり曲げたり伸ばしたりの一方向しかない関節に見えますが、実は回転もしています。
足が地面についていない状態で、最後の15−20度の膝のエクステンションの際、(例えばサッカーのキックのような状態)スネの骨は外転して膝をロックしていきます。
また足が地面についている時は太ももの骨が内転して膝をロックします。
そして、膝を曲げる時には膝をアン・ロックするため逆のことが起こります。
この膝を曲げる時に今回のターゲットである「膝窩筋」が収縮して膝をアン・ロックしてくれます。
つまり、足が地面についていない時はスネの骨を内転、そして足が地面についている時は太ももの骨を外転してくれます。
この一連の動作がうまくいっていないと膝に余計な負担をかけるだけでなく、他の関節や筋肉も代償運動によって負担がかかり怪我の元となります。
では、また次回!
この動画はスポーツクラウドと連携している「Performance Restoration Project」の作品です。
***********************************************************************
筆者:
佐々木優一
☆MS.,ATC.,LAT., NASM-PES。BOC認定アスレティックトレーナー(ATC)。
アメリカで活動を行っており、テネシー州Lee Universityの野球チームをメインに
幅広く学生アスリートの怪我の予防プログロムの作成やリハビリなどを担当。
➣詳しいプロフィールはこちら;
https://performancerestoration.wordpress.com/profile/
***********************************************************************
投稿者:佐々木優一BOC認定トレーナ
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
液体窒素アイシング
トレーニングでは、ナイキオレゴンプロジェクトチームの水...
2015年06月19日
-
お風呂上りに毎日やりたい、お尻の疲労を除去するストレッチ
この時期はトレーニング負荷も上がり、疲労も蓄積しやすくな...
2016年01月13日
-
自宅で出来る!幹部を直接アイシングする!”アイスマッサージ”
氷のうを利用してアイシングをする方法は一般的ですが、今...
2016年04月29日
-
怪我をした時の練習方法
浅田真央選手が怪我をした時の練習方法を説明しています。(...
2015年06月16日
-
腰椎分離症のストレッチ
まずは、椅子に座り、背筋を伸ばします。そのまま、腕を頭の...
2015年06月04日
-
【今必要な知識】車中泊時のエコノミークラス症候群を防ぐ
大阪の皆様へ 今回の地震におきまして被災された皆様にこ...
2018年06月18日
-
青竹踏みで疲労回復!
古くから伝わる「青竹踏み」!一度は見たことはあるのではな...
2015年09月28日
-
ストレッチ 伸び~
-
【中殿筋・大殿筋をケア!】お尻周りの疲労をしっかりと取るストレッチ
-
座ったままでOK!硬くなってしまったお尻のストレッチ【怪我予防にもオススメ】
-
膝裏が痛い原因と対処法
-
座位足上げ 改善エクササイズ【ケガ予防フィジカルチェック用】
-
【動的ストレッチ】臀部と股関節の連動を意識しよう!【ドロップランジ】
-
「運動をするとすぐふくらはぎに疲労を感じてしまう…」実は原因は別の部位かもしれません!
-
簡単に出来る骨盤の歪みチェック
-
毎日何時に寝ていますか?回復と睡眠の関係
-
肩こり解消ストレッチ
-
【腰痛対策にも◎】臀部(お尻周り)の疲労や張りに効くセルフストレッチ
-
お尻のストレッチ!毎日のストレッチに加えよう
-
アメリカ直送!走りに特化したストレッチ!
-
膝が痛い!そんな時にほぐしたい筋肉その3【膝窩筋】
-
体がこわばってませんか?胸椎と股関節の可動性を高める「ブリッツル1」
-
【トレーニング前に行いたい!】股関節のダイナミックストレッチ5種
Category New/カテゴリー新着情報
- 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
- 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
- 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
- エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
- 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球