【200mで19秒74!】スピードをつけたメリットがマイケルジョンソン以来の偉業に挑む!
- 【関連ワード】
- ラショーン・メリット
- マイケル・ジョンソン
- 全米オリンピック選考会
2016年07月11日
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
投稿者:荒川優元100m選手:スプリントコーチ
【200mで19秒74!】スピードをつけたメリットがマイケルジョンソン以来の偉業に挑む!
7月10日に行われた、全米のオリンピック選考会の200m決勝。
昨年の世界陸上で、ウサイン・ボルトとの一騎打ちを演じたジャスティン・ガトリンを脅かしたのは、400mの北京オリンピック覇者だった。
彼の名はラショーン・メリット(LaShawn Merritt)。
これまでは400mを専門とし、世界王者として抜群の強さを見せていた。
今年はスピードを高め、200mでベストを更新。
選考会の準決勝でマークした19秒74は今季世界最速タイムである。
100mと200mを走る選手は多いものの、200mと400mを走る選手は利用するエネルギー源の違いもあり多くはない。
メリット選手はこのまま順調にいけば、400mと200mで五輪代表となるとともに、メダル争いに間違いなく加わってくることが予想される。
これはウサイン・ボルトに抜かれるまで、一生破られないのではないかといわれた驚異の200m19秒32を出し、200mと400mで世界のトップに君臨した、あのマイケル・ジョンソン以来の偉業となる。
動画は、メリット選手の走りのスローである。
(3年前のものなので、今はさらに速いかもしれない。)
メリット選手の走りの特徴は、コンパクトながらもしっかりとストライドが出ることだろう。
191㎝、84キロから生み出されるダイナミックな足の振り込みを強靭な股関節でコントロールしている。
今シーズンは殿筋周りがさらに強化され、接地前期~中期で地面をうまくとらえられるようになったことで、特に直線でストライドがどんどん伸びている印象がある。
タイソンゲイ選手の調子が上がらない中、ガトリン選手とメリット選手がジャマイカ勢と熱い戦いを繰り広げる予想。
逆に複数種目に出場する選手は、ピーキングも非常にむつかしいため、日本人選手にも勝機はあるはずだ。
この動画は「john spells」様の作品です。
***********************************************
筆者:
荒川優(あらかわゆう)
☆大学陸上コーチ(100m:10秒5) 指導申込: http://ランコネ.jp/
筑波大学出身。スプリントコーチとして大学や子供たちの指導、メディアで活動。
オリンピック選手や格闘技世界チャンピオンなど、種目を超えてトップ選手のコーチも担う。
出演:NHK「テレビスポーツ教室」など多数。
➣2010ニュージーランド・オタゴオープン 準優勝
***********************************************
投稿者:荒川優元100m選手:スプリントコーチ
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
人類最速の動き作り!ボルトのミニハードルドリル
ウサイン・ボルト選手のスプリントドリルを紹介します。 ...
2015年12月06日
-
オルバーニ大学(アメリカ)のウエイト風景
ニューヨーク州立オルバーニ大学の陸上競技部のウエイトトレ...
2015年09月17日
-
Qちゃんが教える走り方【前編】
シドニーオリンピック金メダリストの高橋尚子さんによるラン...
2015年03月26日
-
元世界記録保持者のハードルドリルから学べ!パウエル選手のハードルドリル
元世界記録保持者のアサファ・パウエル選手が行うハードルド...
2015年11月24日
-
いつもの変形ダッシュに刺激を!変形ダッシュの様々な形を紹介!
変形ダッシュの様々な「形」を紹介します。良く行われるトレ...
2016年04月30日
-
【名門コニカミノルタ式その②】下半身トレーニング
男子陸上長距離の強豪、コニカミノルタという実業団チームを...
2016年10月09日
-
速く走る為のフォーム 基本編
動画では速く走るための正しいフォームのポイントを[姿勢]...
2015年03月22日
-
冬季トレーニング〜ハードル補強編〜
-
福島千里選手も愛用!トリガーポイントを使って身体を良く!
-
【陸上 100m】山縣選手のストレッチポールを利用した体幹トレ
-
陸上選手へ直伝!琴奨菊が教える四股踏み
-
走高跳選手のシャフトスキップ
-
M・ファラーのトレーニング①
-
フライングしないフォームの習得
-
専門外でもこの高記録!クリスチャン・テイラーの走り幅跳び
-
白人最速選手から学ぶ、"内転筋"を使った効率的走法!
-
【走りの技術&フィジカルの強化】階段ダッシュの効果とポイントについて
-
【名門コニカミノルタ式その②】下半身トレーニング
-
<名門!摂津高校の練習メニュー!>
-
ホッピングの脚さばきが身につくトレーニング!
-
フォームを直すコツは“動画”
-
【おすすめアップ】両腕回しステップ
-
【速く走るために】手の形はグーとパーどっちがいいのか?
Category New/カテゴリー新着情報
- 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
- 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
- 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
- エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
- 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球