カーリン・アイルズから学ぶ!速く走る動かし方!
カーリン・アイルズから学ぶ!速く走る動かし方!
スポーツクラウドで1度紹介されたことのある、「元陸上選手がラグビー選手になったら...(http://sports-crowd.net/detail.php?no=2213)」という記事をご存知でしょうか。
その元陸上競技選手であるカーリン・アイルズ選手ですが、彼の100mの自己記録はなんと10秒13。2015年の日本選手権男子100mの優勝記録は高瀬慧選手の10秒28なので、比較しても速いことは一目瞭然ですよね。そんな彼が行うドリルとはどのようなものか見ていきましょう。
まず一番最初に目に入ってしまう部分は膝につけているものですよね。おそらくこれは両膝の間にチューブがあり、このチューブの負荷がありながらも可動性を高めるためのドリルをするものです。また、チューブの抵抗があるために足がすぐ正常の状態に戻ろうとします。この戻ろうとするスピードを利用することで、足を素早く動かす役を担っていると思われます。では、動きづくりを見ていきましょう。
1.まずひとつめは膝を素早く斜め上に引き上げ、身体の真下(真下よりやや後ろ)に戻すというものです。チューブの反動もあり、足を大きく可動させていますが、戻るスピードも速いです。この速さが足の回転速度をあげるきっかけ作りになっていくと思います。また真下かやや後ろに足を戻すことで、勝手に身体が斜め前に倒れていく傾斜が出来るので、前への推進力に変わっていきます。なお、足を後ろに着いたままでは意味がありません。真下かやや後ろに着いた足を前へ素早く引き上げることで初めて前へ進む推進力へと変換させられるので、この点をはき違えないようにしましょう。
2.同じ足を2回上下に動かす膝の引き上げ運動です。こちらも1番と同じような効果が得られますが、2回動かすことによってより足の軌道の意識が持てます。またスピードも高めることが出来ますよ、
3.膝を伸ばして足を前でさばく運動です。股関節から動かしていくことで足全体で動くという意識付けを身体にしみ込ませることが出来ます。また、この運動をすることで足の裏の接地面を注意することが出来ます。つま先接地の選手は素早くこの動きをすることが出来ません、母子球で地面を捉えることで前へ進むことが出来ます。
4.股関節から足をあげ、前・横に動かしていきましょう。股関節を大きく動かすドリルになります。この動きをすることで股関節の可動性を高め、走りをダイナミックにする効果があります。
5.サイドジャンプです。これはラグビーならではの動きかなと思います。また、大腿四頭筋を鍛えることも出来るので、スタートの力強さをつけたいときにはいい練習になるでしょう。
6.臀筋に刺激を送るドリルです。チューブの負荷で臀筋への可動性を高めていきます。また、前足を接地するときに素早く横へ重心移動させることで身体の使い方という面で効果があります。
7.スプリットジャンプです。チューブの負荷がありながらも股関節をここまで大きく広げられることはさすがの一言です。このトレーニングを股関節の可動性を高める効果があることはもちろんですが、両足を素早く動かす、切り返すという意味でも効果があります。空中での軸もブレことで走っている最中のブレも少なくなるので意識したい点ですね。
8.股関節と骨盤のひねりです。素早くひねりを加えることで、股関節の可動性を大きく、速くすることが出来ます。100m日本記録保持者の伊東浩司氏も股関節を動かす重要性を日本記録を樹立した当時にコメントしていました。
以上、8つのドリルを私なりに解説してみました。
どの動きも速く走るためには効果的なドリルなのではないかなと思います。
股関節を柔軟に、大きく、速く動かすことで速く走れるようになっていくと思いますので、なにかの参考にしてください!
この映像は「Instant Speed」様の作品です
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
冬季練習中のスプリントトレーニング 〜ピッチ編〜
冬季練習は基礎体力をしっかり身につける時期でもありますが...
2015年11月21日
-
一石二鳥!加速局面の動きづくりと腸腰筋トレーニング
今回は動きづくりと体幹から腸腰筋のトレーニングを一緒に行...
2015年12月10日
-
トップ選手のトレーニングを参考にしてみよう!【ウサイン・ボルト選手】
陸上男子100m、200m、4×100mRの世界記録を保...
2016年10月10日
-
パウエル ハイクリーン
アサファ・パウエル選手のハイクリーンです。 通常のハイ...
2015年04月02日
-
年明けから始めてみよう、金メダリスト「フレーザー補強」
2008年北京オリンピック、2009年ベルリン世界陸上、...
2016年01月10日
-
冬季トレーニング〜ハードルディップ〜
冬季トレーニング ハードル補強の1つ「ディップ」のご紹介...
2015年11月01日
-
【速いスタート習得のために】スタートで前傾(体を前に倒す)はなぜ大事なのか?
学校ではしばしば、スタートは下を見て走るのが大事と習いま...
2017年02月08日
-
ケニア人選手の練習風景
-
初心者や軽いケガをしている人にもいい?!クロスカントリー走の効果!
-
【走る前にやってほしい】骨盤から大きく動かす「ヒップハイク」
-
股関節の速い切り替え動作を身につける!【ギャロップ走】
-
みんなは出来る?【ディップ】
-
福島千里選手も愛用!トリガーポイントを使って身体を良く!
-
足が速くなる!縄跳びが及ぼす効果とは!?
-
アジリティディスクスクワット
-
【下半身強化】可動域を最大限に活用した「フルランジ」
-
メディシンで腹筋を強化!メディシンボール補強
-
慣れたらもうトレーニングじゃない!室伏広治のトレーニング理論
-
【トップ選手から学ぶ!】100m多田修平選手のトレーニング
-
【補強におすすめ】下半身のパワー発揮向上に!「ボールキック」
-
世界室内選手権から見るスタートの極意
-
冬季トレーニング〜逆立ち歩行〜
-
年明けから始めてみよう、金メダリスト「フレーザー補強」
Category New/カテゴリー新着情報
- 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
- 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
- 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
- エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
- 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球