『あなたの薬は大丈夫?』ドーピングとスポーツの関係性
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
投稿者:田辺拡也スポーツトレーナー

『あなたの薬は大丈夫?』ドーピングとスポーツの関係性
最近では、オリンピックのメダリストや陸上選手、ロシアのシャラポア選手など多くのスポーツ選手がメディアを賑わせているドーピング問題。
先日はシクロクロスという競技で薬物ドーピングではなく、メカニカル・ドーピングが初めて適用されました。
ドーピングはWADA(世界アンチ・ドーピング機構)により毎年リストが更新され、多くの選手たちがその対策に追われます。
この対策は非常に大変なもので、世界のトップに近づけば近づくほど厳しくなっていきます。
試合の前後でランダムに選出されたり、
いきなり呼び出され、検査が行われたり
自分がどこにいて何をしているのかを明らかにしておかないといけないケースもあるようです。
最近では
・ 血液ドーピング
・ 遺伝子ドーピング
というような新しいドーピングも増えてきました。
それに基づき、検査の方法も増えていっているようです。
実際に僕が見ていた選手の中でも、講習会に参加し、人に頼るだけでなく自分で自分を守るために知識を高めていた選手もいました。
このドーピング問題は実は経済にも少なくない影響を及ぼしています。
例えば今回のシャラポワ選手が引っかかった「メルドニウム」というお薬ですが、ロシアでの売り上げが倍以上になっています。
シャラポワ選手が使っていたということで、効果がある!という宣伝となり、多くの方が購入し使用しているようです。
ちなみにこの薬は今年1月から禁止薬物に適応され、現在100例近く検知されているようです。
「あれ?おかしくない?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそも一般にスポーツを楽しんでいる方にはドーピング検査はなく、よく言われるステロイド剤を使用していても少なくとも日本では何のお咎めもありません。
ですが日本はフェアプレー精神が強く、ドーピング検査を受けることのない多くの方が、ご自分の生活でも気をつけていらっしゃいます。
これは本当に素晴らしいことだと思います。
ですが凄く心配され不安に思っている方もいらっしゃいます。
僕のところにも質問がよくあるのですが
その中でも多い質問が
「この薬飲んで大丈夫ですか?」
「サプリメントってドーピングに引っかかりますか?」
といった質問です。
そんな心配をされる方にオススメなのがこちらです。
Global DRO
http://www.globaldro.com/JP/search
こちらのサイトでは薬の検索ができ、自分の飲んでいる薬が検査に引っかからないかを教えてくれます。
もしご興味があればこちらのサイトで調べてみるのもいいかもしれません。
ではそもそもドーピングはなぜいけないのかということを考えてみましょう。
JADA(日本アンチ・ドーピング機構)さんのページに素晴らしいことが書いてありました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アンチ・ドーピングとは、スポーツの基盤
スポーツの舞台を成立させるための要件が、アンチ・ドーピングです。
アンチ・ドーピングのルールは、競技種目やアスリートの出身地に関係無く、スポーツにおける世界共通の約束ごとです。アンチ・ドーピングが世界で合意を得て推進されているのは、スポーツにはフェアプレイの精神を軸とし、参加する人々が正々堂々と戦うことが必須だからといえます。そして、アンチ・ドーピング活動の推進は、スポーツの価値を護り発展させようとする活動でもあるからです。
http://www.playtruejapan.org/about_jada/
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スポーツの価値。
人の可能性を探求する。どこまでできるのか、何ができるのか。
自分の体の限界に挑戦する。
お互いの高めあった技術、肉体を競わせる。
そんな素晴らしい価値に泥を塗ってしまうのが、ドーピングです。
信じて、応援してくれている人に対して、
今までそのスポーツの歴史を作ってきた人に対して、
その全てを裏切る行為である、ドーピング。
最近ではスポーツ選手の不祥事が目立ちます。
今一度、フェアプレーとは何なのか、スポーツの価値とは何なのかを考えてみる機会なのかもしれません。
投稿者:田辺拡也スポーツトレーナー
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
菜食主義のメダリスト
ケニアの長距離ランナーたちは厳格なベジタリアンではないも...
2015年06月20日
-
豚汁は栄養の宝庫!暖かくなっても腸内環境を整えよう!
今回は、食事のなかで必要といわれる汁物から豚汁を作ってい...
2016年04月07日
-
暑い夏を乗り切る疲労回復飯!
フィギアスケートの高橋大輔選手など多くのアスリートの食...
2015年05月19日
-
梨は皮ごと食べるべし!?
九月が旬の梨は、非常に甘みが強く食感もシャリシャリとして...
2015年09月07日
-
ダイエット効果だけじゃない!アスリートにもおすすめしたい【キノコの栄養効果について】
キノコはスーパーなど、身近にある食品です。 様々な媒体...
2018年03月10日
-
【練習後の栄養補給に!】コンビニで買えるおススメ食品②「ゆでたまご」
コンビニで栄養補給シリーズ第二弾は「ゆでたまご」です。 ...
2017年05月09日
-
試合中のガス欠を防ぐ!グリコーゲンローディング
皆さんは、グリコーゲンローディングという言葉を聞いた事が...
2016年05月16日
-
「カラダを絞る際に気を付けたい!減量時に意識してもらいたい事」
-
【コーヒーを飲む方は必見】スポーツ前にコーヒーを飲むメリット・デメリット
-
【疲れた試合のあとに・・・】 試合“当日”の過ごし方
-
【軟水】と【硬水】の違いとは
-
カツ丼食べて「試合にカツ!!」は適切なのか!?
-
朝食にグラノーラで+α
-
【大人気】サラダチキンに新味が続々登場!
-
飲む点滴?!夏バテに効く万能ドリンク甘酒
-
筋力を落とさず脂肪を落とすには③ 〜血糖値コントロールのために食事面で気をつけたいこと~
-
ハーツ周波数加工!!
-
武井壮による眠りにつく技術
-
朝食に生野菜はNG!?
-
パフォーマンスUPに朝シャワーの活用!
-
【食欲の秋】栄養価も高くなる旬のものを食べよう!【3つのメリット】
-
[体格で相手を上回るために]増量したい時におさえたい3つのポイント
-
【自分に必要なカロリー量を把握しよう!】一日に必要な食事量のめやすを知る方法
Category New/カテゴリー新着情報
- 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
- 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
- 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
- エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
- 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球