【足がつりやすい、すぐ疲れる…】最新データから見える脚部の疲労の原因
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
投稿者:荒川優元100m選手:スプリントコーチ
【足がつりやすい、すぐ疲れる…】最新データから見える脚部の疲労の原因
「足がすぐ疲れる」
「ふくらはぎや足裏がつりやすい」
「練習後半の方で足裏が痛くなる」
これらに該当する方はいませんか?
実はこの原因が「安定性の欠如」にある可能性が見えてきました。
スポーツクラウドで行っているフィジカルチェックでは、約20種目の測定項目からケガのリスクやその原因を明らかにしています。
その中で、足がつりやすいなどといった、トレーニングの中での気になる部分も聞いています。
すると、だいたい30%の人が最初に挙げた「疲れやすい」「すぐつる」と答えており、驚きだったのはその中に「足の接地の改善」「足首や足裏のストレッチ」という対策をしっかりしている選手も多かったということです。
【無視できない「安定性」】
そしてそのような自覚症状がある方のほとんどが、「つま先立ち」のスコアが極めて低いことが分かりました。
「つま先立ち」はフィジカルチェックで行う測定項目の一つで、つま先立ちでの片足保持が何秒保てるかを測るものです。
主に体幹部のバランスを見ていますが、先ほどの自覚症状のある選手のうちのなんと約90%が、この保持のどちらかの足が7秒以下というデータになりました。
ここから言えるのは、安定性の低い選手は足を接地した時に、安定性の不足からくる脚部の動揺をコントロールするために余分な力を使ってしまっている可能性があり、それが蓄積されていくことでトレーニング後半で疲労を感じたり、足がつっているのではないか、ということです。
同じつま先立ちの保持時間でも、安定性の低い選手は「途中で足が痛くなった」と答えていました。
【選手たちに必要なこと】
これまで、よく足がつる選手や後半で疲労しやすい選手に対し、
・「筋持久力が足りないからもっと走りこむ」
・「接地が悪いことが原因だから改善する」
・「疲れを残さないよう、しっかりストレッチする」
の3つがとられることが多かったように感じます。
ですが、今回のデータから「安定性の改善」をしっかりしてあげることが解決の糸口になるかもしれません。
※安定性の改善方法については、メニューの「ケガ予防測定」をクリックしていただいた先にあるページ中部「つま先立ちの改善エクササイズ」にて紹介しているので、そちらもご参考ください。
***********************************************
筆者:
荒川優(あらかわゆう)
☆スプリントコーチ(100m:10秒5)
➣2010ニュージーランド・オタゴオープン 準優勝
筑波大学出身。スプリントコーチとして大学や子供たちの指導、メディアなどで活動。
オリンピック選手や格闘技世界チャンピオン、Jリーガーなど、種目を超えてトップ選手のコーチも担っている。
出演:NHK「テレビスポーツ教室」など多数。
***********************************************
投稿者:荒川優元100m選手:スプリントコーチ
- Tweet Follow @Sports_Crowd_
【新着】関連記事
この記事を見た人はこんな記事も見てます。
-
開脚ストレッチ!ギムニックボールを活用
中々、柔らかくならない開脚ストレッチ! 今回、紹介...
2016年07月11日
-
【股関節に効く!】バランスボールで開脚ストレッチ
今回はバランスボールを使った開脚ストレッチをご紹介します...
2016年11月15日
-
大腿筋膜張筋をタオルを使ってストレッチ!(ももの横)
チューブやタオルを使って、大腿筋膜張筋(ももの横)をスト...
2015年12月01日
-
ふくらはぎの怪我予防ストレッチ【トレーニング前にオススメ!】
寒くなってきたこの時期に多くある怪我の一つとして「肉離れ...
2017年11月25日
-
【足の疲れが抜けない方へ】足の甲の筋肉を伸ばすセルフストレッチ
足の裏や足の甲は、走る、蹴る、泳ぐなど様々なスポーツで使...
2017年12月20日
-
寝たままで簡単!ボールで肩こり解消
テニスボールを用いて、肩こりや肩甲骨周りのコリを解消して...
2015年11月12日
-
≪身長が伸びない?≫ なぜ小中学生での筋トレがいけないのか?
スポーツシーンでは、筋トレを積極的に行う人もいれば、控え...
2016年08月18日
-
1人より2人!2人組ストレッチ
-
この痛み、どうしたらいいの?!足底腱膜炎になったときの対処法
-
腰痛予防・改善にオススメなストレッチ3種目【寒い時期は特に注意!】
-
お風呂を10倍有効にする方法
-
明日に疲労を残さない!臀部周辺がしっかり伸びるストレッチ
-
おしり股関節ストレッチ
-
【けが防止に!】足首を柔らかくしてパフォーマンスをあげよう!
-
【足の疲労抜きにも◎】安定性、パフォーマンスを向上させる10種目の足裏エクササイズ
-
知って得する!!ジャックナイフストレッチの効果
-
猫背矯正でバストアップ
-
ストレッチポールで背筋のケア
-
一目で分かる!あなたの体脂肪率!
-
ランニング後のストレッチ
-
足が上がりにくいと感じたら
-
【股関節の可動域UP!】ウォーミングアップで使える動的エクササイズ①
-
【ケガ予防+競技力向上】足指の力を復活させる、足の甲のセルフストレッチ
Category New/カテゴリー新着情報
- 【たった3分で追い込める!】最強腹筋トレーニングメニュー「全方向から鍛えられる計6種類の腹筋サーキット...詳細【1日3分】室内でできる全身トレーニング(中級編)アスリートが考えた3分『全身トレーニング』 ...詳細【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細陸上競技
- 【練習メニュー】下り坂でスピードトレーニング(4種)自主練や部活で使えるシリーズ第三弾『下り坂』の...詳細【練習メニュー】上り坂でスピードトレーニング(6種)自主練や部活で使えるシリーズ第二弾『上り坂』の...詳細【恐怖を超えた究極のスタート】コールマンから学ぶスタートの極意クリスチャン・コールマン(Christian ...詳細【長距離ランナー必見!】ランナーにオススメのトレーニング集オレゴンプロジェクト所属のゲーレン・ラップ選手...詳細ケガ・ストレッチ
- 下向肘上げ 改善エクササイズ【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向肘上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ②【ケガ予防フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細下向胸上げ 改善エクササイズ①【フィジカルチェック用】「フィジカルチェック項目:下向胸上げ」の点数が...詳細【梅雨の季節の体調管理】アスリートに必要な知識蒸し暑く過ごしづらい季節がやってきました。そう...詳細サッカー
- エムバぺ(フランス代表)はなぜあんなに速いのか!?[陸上コーチによる解説]先日4年に1度のワールドカップが行われ、日本代...詳細【W杯でも活躍!】サッカーイングランド代表が行なった〇〇を使ったトレーニング2018年ワールドカップ盛り上がりましたね! ...詳細【W杯でも大活躍】レアル・マドリードのトレーニング欧州チャンピオンズリーグ3連覇、今回のW杯でも...詳細【世界トップの瞬発力!】メッシ選手のアジリティトレーニング【間も無くW杯開幕!】5度のバロンドール受賞、5回のチャンピオンズリ...詳細栄養・食事
- 【瞬発的エネルギー!】クレアチン摂取タイミングのポイントと注意点クレアチンはアミノ酸の一種で、筋肉内のエネルギ...詳細【骨強化に】身長を伸ばす為に必要な栄養素【Jr世代は特に大切!】色々な競技の上で、身長が高いということが有利に...詳細【金メダリストの朝ご飯にも!?】正月によく食べるお餅の栄養&効能お正月はおせち料理やお雑煮など、お餅を食す機会...詳細【身体の調子を整える】サプリメントアプローチ「ZMA」普段の食事から摂取するのが難しい栄養素がある場...詳細野球